XenApp and XenDesktop

XenAppの公開アプリケーションと公開デスクトップ

XenAppの公開アプリケーションと公開デスクトップは、サーバーOSマシンを使用してユーザーに配信します。

ユースケース:

  • 安価なサーバーベースのアプリケーション配信により、最小限のコストでアプリケーションを多くのユーザーに配信し、しかも高度なセキュリティと良好なユーザーエクスペリエンスを提供する。
  • 明確に定義されたタスクだけを実行し、個人用設定やオフラインアクセスが不要なユーザー。たとえば、コールセンターのオペレーター、販売員、ワークステーションを共有する作業者など。
  • アプリケーションの種類:任意のアプリケーション。

特長と注意事項:

  • データセンター内で簡単に管理できるスケーラブルなソリューション。
  • 最もコスト効率に優れたアプリケーション配信ソリューション。
  • ホスト上のアプリケーションを一元管理でき、ユーザーはアプリケーションを変更できません。また、安全で信頼性が高く一貫したユーザーエクスペリエンスが提供されます。
  • アプリケーションにアクセスするユーザーは常にオンライン状態である必要があります。

ユーザーエクスペリエンス:

  • ユーザーは、StoreFront、[スタート]メニュー、または特定のURLからアプリケーションにアクセスします。
  • アプリケーションはユーザーデバイス上に仮想的に配信され、シームレスかつ高品位に表示されます。
  • プロファイル設定によっては、ユーザーによる変更内容がアプリケーションセッションの終了時に保存されます。それ以外の場合、変更は削除されます。

プロセス、ホスト、および配信:

  • アプリケーションのプロセスはユーザーデバイスではなくホストマシン上で実行されます。物理マシンまたは仮想マシンでアプリケーションをホストできます。
  • アプリケーションおよびデスクトップはサーバーOSマシン上にインストールされます。
  • マシンは、マシンカタログを作成することで使用可能になります。
  • カタログ内のマシンは、同じアプリケーションのセットをユーザーグループに配信するデリバリーグループに分けられます。
  • サーバーOSマシンは、デスクトップ、またはアプリケーション、もしくはその両方をホストするデリバリーグループをサポートします。

セッション管理と割り当て:

  • サーバーOSマシンは、単一マシン上で複数のセッションを実行して、同時に接続する複数のユーザーに複数のアプリケーションとデスクトップを配信します。各ユーザーは、単一のセッション内ですべてのアプリケーションを実行します。

たとえば、ユーザーがログオンしてアプリケーションを要求すると、そのマシン上で1つのセッションがホストされ、ほかのユーザーはそのセッションを使用できません。2人目のユーザーが同じマシンにログオンしてアプリケーションを要求すると、2つ目のセッションがホストされ、ほかのユーザーが使用できないセッションが2つになります。これらの2人のユーザーがさらにアプリケーションを要求しても、既存のセッションを使用できるため追加のセッションはホストされません。さらに別の2人のユーザーがログオンしてデスクトップを要求すると、このマシンでは4つのセッションが4人のユーザー用にホストされます。

  • ユーザーが割り当てられるデリバリーグループ内で、最も負荷が軽いサーバー上のマシンが選択されます。ユーザーのログオン時に、アプリケーション配信用のマシンがランダムに割り当てられます。

XenAppの公開アプリケーションと公開デスクトップを配信するには、次の手順に従います。

  1. サポートされるWindowsサーバーOSのマスターイメージ上に、配信するアプリケーションをインストールします。
  2. このマスターイメージのマシンカタログを作成するか、既存のマシンカタログをこのマスターイメージで更新します。
  3. アプリケーションとデスクトップをユーザーに配信するためのデリバリーグループを作成します。アプリケーションを配信する場合は、配信の対象となるアプリケーションを選択してください。

詳しくは、「インストールと構成」を参照してください。

XenAppの公開アプリケーションと公開デスクトップ

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