表示、メッセージ、およびトラブルシューティング
レポートを介したPvDのモニター
Personal vDiskのユーザーデータ領域およびアプリケーション領域に対するユーザーによる変更は、Personal vDiskの診断ツールを使って監視できます。これらの変更には、ユーザーがインストールしたアプリケーションや修正したファイルが含まれます。変更内容はいくつかのレポートに保存されます。
- 監視するマシン上で、C:\Program Files\Citrix\personal vDisk\bin\CtxPvdDiag.exeを実行します。
- レポートとログを保存する場所を参照し、生成するレポートを選択して [OK] をクリックします。以下のレポートを利用できます。
SOFTWAREハイブレポート: このレポートは次の2つのファイルを生成します:Software.Dat.Report.txtとSoftware.Dat.delta.txtです。
Software.Dat.Report.txtファイルには、HKEY_LOCAL_MACHINE\Softwareハイブに対してユーザーが行った変更が記録されます。以下のセクションがあります:
- List of Applications installed on the base - レイヤー0にインストールされたアプリケーション
- List of user installed software - Personal vDiskのアプリケーション領域にユーザーがインストールしたアプリケーション
- List of software uninstalled by user - レイヤー0からユーザーが削除したアプリケーション
Software.Dat.delta.txtに記録される情報については、この表の「ハイブデルタレポート」を参照してください。
SYSTMハイブレポート: 生成されるSYSTEM.CurrentControlSet.DAT.Report.txtファイルには、HKEY_LOCAL_MACHINE\Systemハイブに対してユーザーが行った変更が記録されます。以下のセクションがあります:
- List of user installed services - ユーザーがインストールしたサービスおよびドライバー。
- Startup of following services were changed - ユーザーが起動の種類を変更したサービスおよびドライバー。
SECURITYハイブレポート: 生成されるSECURITY.DAT.Report.txtファイルにより、HKEY_LOCAL_MACHINE\Securityハイブでユーザーが行ったすべての変更が監視されます。
SAMハイブレポート: 生成されるSAM.DAT.Report.txtファイルにより、HKEY_LOCAL_MACHINE\SAMハイブでユーザーが行ったすべての変更が監視されます。
ハイブデルタレポート: 生成されるSoftware.Dat.delta.txtファイルにより、追加または削除されたすべてのレジストリキーおよび値と、HKEY_LOCAL_MACHINE\Softwareハイブでユーザーが変更したすべての値が記録されます。
Personal vDiskのログ:ログファイルPud-IvmSupervisor.log、PvDActivation.log、PvDSvc.log、PvDWMI.log、SysVol-IvmSupervisor.log、およびvDeskService-[#].logは、デフォルトではP:\Users\<user account>\AppData\Local\Temp\PVDLOGSに生成されますが、選択した場所に移動されます。
Windowsオペレーティングシステムのログ:
- EvtLog_App.xmlおよびEvtLog_System.xmlは、Personal vDiskボリュームから生成されるXML形式のアプリケーションおよびシステムイベントログです。
- Setupapi.app.logおよびsetuperr.logには、Personal vDiskのインストールでmsiexec.exeを実行したときからのログメッセージが記録されます。
- Setupapi.dev.logには、デバイスインストールログメッセージが記録されます。
- Msinfo.txtには、msinfo32.exeからの出力が記録されます。詳しくは、Microsoft社のドキュメントを参照してください。
ファイルシステムレポート: 生成されるFileSystemReport.txtファイルにより、ユーザーがファイルシステムに対して行った変更が以下のセクションに記録されます。
- Files Relocated - ユーザーがPersonal vDiskに移動したレイヤー0のファイル。レイヤー0のファイルは、Personal vDiskが接続されたマシンによりマスターイメージから継承されます。
- Files Removed - ユーザーの操作(アプリケーションの削除など)によって非表示になったレイヤー0のファイル。
- Files Added(MOF、INF、SYS)- Personal vDiskに追加された拡張子.mof、.inf、または.sysを持つファイル(Visual Studio 2010などのアプリケーションのインストールにより登録された自動回復用のMOFファイルなど)。
- Files Added Other - Personal vDiskに追加されたそのほかのファイル(アプリケーションのインストールにより追加されたファイルなど)。
- Base Files Modified But Not Relocated - 変更されたレイヤー0のファイルで、Personal vDiskカーネルモードドライバーにより移動されないもの。
イメージの更新
Personal vDiskが有効なマシンをStudioのマシンカタログで選択すると、[PvD]タブにイメージ更新時の監視状態や推定完了時間、および進行状況が表示されます。イメージ更新時には、準備完了、準備中、待機中、失敗、および要更新のいずれかの状態が表示されます。
イメージの更新は、ディスクの空き容量不足やPersonal vDiskが見つからないなど、さまざまな要因で失敗することがあります。Studioでイメージ更新に失敗したことが示されると、トラブルシューティングに役立つエラーコードおよび説明が表示されます。Personal vDisk Image Update Monitoring Tool(イメージ更新監視ツール)またはpersonal-vdisk-poolstats.ps1スクリプトを使用すると、イメージの更新状況を監視して、問題が生じた場合はそのエラーコードを取得できます。
イメージ更新に失敗した場合は、以下のログファイルを参照してトラブルシューティングを行います。
- Personal vDiskサービスログ - C:\ProgramData\Citrix\personal vDisk\Logs\PvDSvc.log.txt
- Personal vDiskアクティブ化ログ - P:\PVDLOGS\PvDActivation.log.txt
最新の情報は、これらのログファイルの末尾に記録されます。
エラーメッセージ:Version 7.6以降
Personal vDisk 7.6以降では、以下のエラーメッセージが生成されます。
-
内部エラーが発生しました。詳しくは、Personal vDiskのログを参照してください。エラーコード %d(%s)
このメッセージは未分類のエラーに対して生成され、特定のエラーコードは提供されません。インベントリ作成またはPersonal vDisk更新時に予期されないエラーが発生すると、このメッセージが生成されます。
- ログファイルを収集してCitrixのサポート担当者に問い合わせてください。
- カタログ更新時にこのエラーが発生した場合は、カタログをロールバックして以前のマスターイメージの状態に戻してください。
-
規則ファイルに構文エラーがあります。詳しくは、ログを参照してください。
エラーコードは、2です。規則ファイルに構文エラーが含まれています。Personal vDiskのログファイルに、規則ファイルの名前と構文エラーの行番号が記録されます。規則ファイルの構文エラーを修正して再試行してください。
-
前のバージョンのマスターイメージに対応しているPersonal vDisk上のインベントリが破損しているか、読み取ることができません。
エラーコードは、3です。最新のインベントリは、\ProgramData\CitrixPvD\Settings\Inventory\VER-LAST\UserData.V2.vhdに格納されます。正常なPersonal vDiskマシンから「VER-LAST」フォルダーをインポートして、マスターイメージの最終バージョンに相当するインベントリを復元してください。
-
前のバージョンのマスターイメージに対応しているPersonal vDisk上のインベントリは、より新しいバージョンです。
エラーコードは、4です。前回のマスターイメージと新しいマスターイメージでPersonal vDiskのバージョンが異なるとこの問題が発生します。マスターイメージに最新バージョンのPersonal vDiskをインストールしてからカタログ更新を再試行してください。
-
変更ジャーナルのオーバーフローが検出されました。
エラーコードは、5です。インベントリ作成時にマスターイメージに加えられた変更の数が多いと、USNジャーナルのオーバーフローが発生します。何回か再試行してもこのエラーが発生する場合は、procmonを使用して、インベントリ作成時にサードパーティソフトウェアが大量のファイルを作成したり削除したりしていないかどうかを確認してください。
-
Personal vDiskで、ユーザー データの格納用にシステムにアタッチされたディスクが見つかりません。
エラーコードは、6です。まず、ハイパーバイザーのコンソールでPersonal vDisk用のディスクが仮想マシンにアタッチ(接続)されていることを確認してください。一般的に、このエラーはデータ損失防止ソフトウェアによりPersonal vDisk用ディスクへのアクセスが阻止されると発生します。Personal vDisk用のディスクが仮想マシンにアタッチされている場合は、データ損失防止ソフトウェアにそのディスクに対する除外規則を追加してください。
-
インストール後にシステムが再起動されていません。変更内容を実装するために再起動してください。
エラーコードは、7です。デスクトップを再起動してから再試行してください。
-
インストールが破損しています。Personal vDiskを再インストールしてください。
エラーコードは、8です。Personal vDiskを再インストールしてから再試行してください。
-
Personal vDiskのインベントリが最新の状態ではありません。マスターイメージ内でインベントリを更新してから再試行してください。
エラーコードは、9です。デスクトップのシャットダウン前にマスターイメージ内でPersonal vDiskインベントリが更新されていないとこのエラーが発生します。マスターイメージを再起動して、[Personal vDiskの更新]オプションを使用してデスクトップをシャットダウンし、その後で新しいスナップショットを作成してください。このスナップショットを使用してカタログを更新します。
-
Personal vDiskの起動時に内部エラーが発生しました。詳しくは、Personal vDiskのログを参照してください。
エラーコードは、10です。このエラーは、内部エラーまたはPersonal vDiskの破損により、Personal vDiskドライバーで仮想化セッションの起動に失敗すると発生します。Controllerを介してデスクトップを再起動してください。引き続き問題が発生する場合は、ログファイルを収集してCitrixのサポート担当者に問い合わせてください。
-
ユーザーのパーソナル設定を格納するディスクの検索時にPersonal vDiskでタイムアウトが発生しました。
エラーコードは、11です。このエラーは、再起動後30秒以内にPersonal vDiskドライバーでPersonal vDisk用のディスクを検出できない場合に発生します。通常、サポートされない種類のSCSIコントローラーを使用したり、ストレージで遅延が発生したりすると検出に失敗します。マシンカタログ内のすべてのデスクトップでこのエラーが発生する場合は、テンプレート仮想マシンやマスター仮想マシンのSCSIコントローラーの種類をPersonal vDiskでサポートされるものに変更してください。このエラーがマシンカタログ内の一部のデスクトップのみで発生する場合は、多くのデスクトップの同時起動などで一時的にストレージに遅延が発生していることが考えられます。ホスト接続の設定で、最大電源操作数を制限することを検討してください。
-
システムが正しくシャットダウンされなかったためPersonal vDiskが無効になっています。マシンを再起動してください。
エラーコードは、12です。このエラーは、Personal vDiskが有効なデスクトップで起動プロセスを完了できない場合に発生します。デスクトップを再起動してください。問題が解決しない場合は、ハイパーバイザーのコンソールでデスクトップの起動状況を監視して、デスクトップがクラッシュしているかどうかを確認します。デスクトップが起動中にクラッシュする場合は、バックアップ(バックアップがある場合)からPersonal vDiskを復元するか、Personal vDiskをリセットしてください。
-
Personal vDiskをマウントするためのドライブ文字を使用できません。
エラーコードは、13です。このエラーは、管理者により指定されたマウントポイントにPersonal vDisk用のディスクをマウントできない場合に発生します。指定されたドライブ文字がほかのハードウェアにより使用されていると、Personal vDisk用ディスクのマウントに失敗します。Personal vDisk用にほかのマウントポイントを指定してください。
-
Personal vDiskカーネルモードドライバーのインストールに失敗しました。
エラーコードは、14です。Personal vDiskをインストールした後の初回インベントリ更新時に、ドライバーがインストールされます。一部のアンチウイルス製品では、インストーラーコンテキスト外のドライバーのインストールがブロックされることがあります。初回インベントリ作成時にアンチウイルス製品のリアルタイムスキャン機能を一時的に無効にするか、例外規則を追加してください。
-
システムボリュームのスナップショットを作成できません。Volume Shadow Copyサービスが有効になっていることを確認してください。
エラーコードは、15です。このエラーは、Volume Shadow Copyサービスが無効になっていると発生します。Volume Shadow Copyサービスを有効にしてからインベントリ操作を再試行してください。
-
変更ジャーナルのアクティブ化に失敗しました。数分待ってから再試行してください。
エラーコードは、16です。Personal vDiskでは、マスターイメージに対する変更を追跡するために「変更ジャーナル」が使用されます。インベントリ更新時に変更ジャーナルが無効になっていることが検出されると、有効化が試行され、有効化に失敗するとこのエラーが発生します。しばらくしてから再試行してください。
-
システムボリュームに十分な空き領域がありません。
エラーコードは、17です。デスクトップのCドライブにイメージの更新操作に必要な空き領域がない場合にこのエラーが発生します。システムボリュームを拡張するか、不要なファイルを削除して空き領域を確保してください。十分な空き領域を確保すると、次回再起動時にイメージ更新が開始されます。
-
Personal vDiskストレージに十分な空き領域がありません。Personal vDiskストレージを拡張して空き領域を増やしてください。
エラーコードは、18です。イメージの更新時にPersonal vDisk用のドライブに十分な空き領域がない場合にこのエラーが発生します。Personal vDiskストレージを拡張するか、不要なファイルを削除して空き領域を確保してください。十分な空き領域を確保すると、次回再起動時にイメージ更新が再開されます。
-
Personal vDiskストレージがオーバーコミットされました。Personal vDiskストレージを拡張して空き領域を増やしてください。
エラーコードは、19です。シックプロビジョニングされたUserData.V2.vhdを格納するための空き領域がPersonal vDisk用のドライブにない場合にこのエラーが発生します。Personal vDiskストレージを拡張するか、不要なファイルを削除して空き領域を確保してください。
-
システムレジストリが破損しています。
エラーコードは、20です。システムレジストリが破損または欠落しているか、読み取り不能になっています。Personal vDiskをリセットするか、作成済みのバックアップから復元してください。
-
Personal vDiskのリセット時に内部エラーが発生しました。詳しくは、Personal vDiskのログを参照してください。
エラーコードは、21です。このメッセージは、Personal vDiskのリセット時に発生したすべてのエラーに対して生成されます。ログファイルを収集してCitrixのサポート担当者に問い合わせてください。
-
Personal vDiskのリセットに失敗しました。Personal vDiskストレージに十分な空き領域がありません。
エラーコードは、22です。リセット時にPersonal vDisk用のドライブに十分な空き領域がない場合にこのエラーが発生します。Personal vDiskストレージを拡張するか、不要なファイルを削除して空き領域を確保してください。
エラーメッセージ:Version 7.6より前のバージョン
Version 7.6より前のPersonal vDisk 7.xでは、以下のエラーメッセージが生成されます。
-
スタートアップに失敗しました。Personal vDiskは、ユーザーの個人設定用のストレージディスクを見つけることができませんでした。
このエラーメッセージは、Personal vDiskソフトウェアでPersonal vDisk(デフォルトでPドライブ)が見つからない場合、または管理者がカタログ作成時に指定したマウントポイントにそのディスクをマウントできない場合に表示されます。
- この問題が発生した場合は、Personal vDiskサービスログで「PvD 1 status –> 18:183」を検索します。
- Version 5.6.12よりも古いバージョンのPersonal vDiskを使用している場合は、最新バージョンにアップグレードすることでこの問題を解決できます。
- Version 5.6.12またはそれ以降のバージョンを使用している場合は、ディスクの管理ツール(diskmgmt.msc)を使用してPドライブが不明なボリュームとして存在することを確認してください。Pドライブが存在する場合は、そのボリューム上でchkdskを実行します。ボリュームが破損していることが検出された場合は、chkdskを使用して修復してください。
-
スタートアップに失敗しました。Citrix Personal vDiskを起動できませんでした。詳細は …. 状態コード:7、エラーコード0x70
「状態コード7」はPersonal vDisk更新時のエラーを示します。次のいずれかのエラーコードが表示されます。
エラーコード 説明 0x20000001 差分パッケージの保存に失敗しました。VHDの空き領域不足が考えられます。 0x20000004 Personal vDiskの更新に必要な特権の取得に失敗しました。 0x20000006 Personal vDiskイメージまたはPersonal vDiskインベントリからのハイブのロードに失敗しました。Personal vDiskイメージまたはインベントリの破損が考えられます。 0x20000007 ファイルシステムインベントリのロードに失敗しました。Personal vDiskイメージまたはインベントリの破損が考えられます。 0x20000009 ファイルシステムインベントリを含んでいるファイルを開くことができません。Personal vDiskイメージまたはインベントリの破損が考えられます。 0x2000000B 差分パッケージの保存に失敗しました。VHDの空き領域不足が考えられます。 0x20000010 差分パッケージのロードに失敗しました。 0x20000011 規則ファイルがありません。 0x20000021 Personal vDiskインベントリが破損しています。 0x20000027 カタログ「MojoControl.dat」が破損しています。 0x2000002B Personal vDiskインベントリが破損または欠落しています。 0x2000002F 更新時に、ユーザーによりインストールされたMOFの登録に失敗しました。Version 5.6.12にアップグレードすることで解決できます。 0x20000032 PvDactivation.log.txtで、最後のWin32エラーコードエントリを確認してください。 0x20 イメージ更新用のアプリケーションコンテナーのマウントに失敗しました。Version 5.6.12にアップグレードすることで解決できます。 0x70 ディスク上に十分な領域がありません。 -
スタートアップに失敗しました。Citrix Personal vDiskを起動できませんでした。[または「Personal vDiskで内部エラーが発生しました。」]詳細は … 状態コード: 20、エラーコード0x20000028
このメッセージは、Personal vDiskが見つかったにもかかわらずPersonal vDiskセッションを作成できなかったことを示します。
ログを収集して、SysVol-IvmSupervisor.logにセッションの作成の失敗が記録されていないかどうかを確認してください。
- 「IvmpNativeSessionCreate: failed to create native session, status <XXXXX>」というエントリを検索します。
- <XXXXX>が0xc00002cfの場合は、カタログに新しいバージョンのマスターイメージを追加することで解決できます。この状態コードは、インベントリ更新後の変更数が多いためにUSNジャーナルのオーバーフローが発生したことを示します。
- 問題が発生した仮想デスクトップを再起動します。問題が解決されない場合は、Citrixのテクニカルサポートに問い合わせてください。
-
スタートアップに失敗しました。安全ではないシステムシャットダウンが検出されたため、Citrix Personal vDiskが非アクティブ化されています。もう一度実行するには、[再試行]をクリックします。問題が解決しない場合は、システム管理者に連絡してください。
このメッセージは、プールされた仮想マシンを、Personal vDiskを有効にしたまま起動できないことを示します。まず、起動に失敗した原因を調べます。考えられる原因として、以下の理由によるブルースクリーンエラーが挙げられます。
- 互換性のないウイルス対策ソフトウェア(古いバージョンのTrend Microなど)がマスターイメージ上にインストールされている。
- Personal vDiskと互換性のないソフトウェアがユーザーによりインストールされている。これが原因となることはまれですが、マシンカタログに新しいマシンを追加して、そのマシンが正しく再起動するかどうかを確認してください。
- Personal vDiskイメージが破損している(この問題はVersion 5.6.5で確認されています)。
プールされた仮想マシンでブルースクリーンエラーが発生するかどうか、または不完全な状態で起動するかどうかを確認するには、以下の操作を行います。
- ハイパーバイザーのコンソールを使用して、仮想マシンにログオンします。
- [再試行]をクリックして、仮想マシンがシャットダウンするまで待ちます。
- Studioを使用して、仮想マシンを起動します。
- ハイパーバイザーのコンソールを使用して、仮想マシンの起動時に問題が発生するかどうかを確認します。
また、以下の解決方法があります。
- 仮想マシンからメモリダンプを収集して、それをCitrix社のテクニカルサポート部門に送ります。
- 次の手順で、Personal vDiskのイベントログにエラーが記録されているかどうかを確認します。
- DiskMgmt.mscを起動して、[操作]メニューの[VHDの接続]を選択して、PドライブのルートにあるUserData.V2.vhdをマウントします。
- Eventvwr.mscを起動します。
- [操作]メニューの[保存されたログを開く]を選択して、UserData.V2.vhdのシステムイベントログ(Windows\System32\winevt\logs\system.evtx)を開きます。
- [操作]メニューの[保存されたログを開く]を選択して、UserData.V2.vhdのアプリケーションイベントログ(Windows\System32\winevt\logs\application.evtx)を開きます。
-
Personal vDiskを開始できません。インベントリが更新されていないため、Personal vDiskを開始できませんでした。マスターイメージのインベントリを更新してから再試行してください。状態コード: 15、エラーコード: 0x0
このメッセージは、管理者がPersonal vDiskカタログを作成するときに不適切なスナップショットを選択した(つまりスナップショット作成時にマスターイメージが[Update Personal vDisk]でシャットダウンされなかった)ことを示します。
Personal vDiskにより記録されるイベント
Personal vDiskが無効な場合は、Windowsイベントビューアーで以下のイベントを確認できます。Personal vDisk関連のイベントは[アプリケーション]ノードに表示されます(ソースは「Citrix Personal vDisk」)。Personal vDiskが有効な場合、これらのどのイベントも表示されません。
イベントのIDが1のものは情報メッセージを意味し、IDが2のものはエラーを意味しています。Personal vDiskのバージョンによっては、一部のイベントが発生しない場合があります。
イベントID | 説明 |
---|---|
1 | Personal vDisk状態:インベントリの更新を開始しました。 |
1 | Personal vDisk状態:インベントリの更新が完了しました。GUID:%s。 |
1 | Personal vDisk状態:イメージ更新を開始しました。 |
1 | Personal vDisk状態:イメージ更新が完了しました。 |
1 | リセット中です。 |
1 | OK。 |
2 | Personal vDisk状態:%s により、インベントリの更新に失敗しました。 |
2 | Personal vDisk状態:%s により、イメージ更新に失敗しました。 |
2 | Personal vDisk状態:内部エラーにより、イメージ更新に失敗しました。 |
2 | Personal vDisk 状態: 内部エラーにより、インベントリ更新に失敗しました。 |
2 | 正しくシャットダウンされなかったため Personal vDisk が無効になっています。 |
2 | イメージ更新に失敗しました。エラーコードは %d です。 |
2 | Personal vDiskで内部エラーが発生しました。状態コード[%d]、エラーコード[0x%X]。 |
2 | Personal vDiskのリセットに失敗しました。 |
2 | ユーザーのパーソナル設定を格納するためのディスクが見つかりません。 |
2 | このストレージ ディスクにはPersonal vDiskコンテナーの作成に必要な領域がありません。 |
バージョンに依存しない既知の問題
次のPvDの問題が確認されています。
-
Personal vDisk上にインストールされたアプリケーションがマスターイメージ上にインストールされた同一バージョンのアプリケーションと関連付けられている場合、イメージの更新後にPersonal vDisk上のアプリケーションが動作しなくなることがあります。この問題は、マスターイメージ上のアプリケーションをアンインストールしたりアップグレードしたりしたために、Personal vDisk上のアプリケーションで必要なファイルがマスターイメージから削除されると発生します。この問題を回避するには、マスターイメージ上のアプリケーションを保持しておきます。
たとえば、マスターイメージ上にOffice 2007をインストールして、Personal vDisk上にVisio 2007をインストールします。その後で管理者がマスターイメージ上のOffice 2007をOffice 2010にアップグレードして、そのイメージを使用してマシンを更新すると、Visio 2007が動作しなくなります。この問題を避けるには、Office 2007をマスターイメージ上にインストールしたままにしておきます。 [320915]
- Personal vDiskを使用するデスクトップにMcAfee Virus Scan Enterprise(VSE)を展開する場合は、マスターイメージ上にVersion 8.8 Patch 4以降をインストールしてください。 [303472]
- マスターイメージ内で作成されたファイルのショートカットが動作しなくなった場合(そのショートカットのリンク先の名前がPersonal vDisk内で変更された場合など)は、ショートカットを作成し直してください。 [367602]
- マスターイメージ内で絶対/ハードリンクを使用しないでください。 [368678]
- Windows 7のバックアップと復元機能は、Personal vDiskではサポートされていません。 [360582]
- 更新したマスターイメージを適用した後で、ローカルユーザーおよびグループのコンソールがアクセス不能になったり不正なデータが表示されたりすることがあります。この問題を解決するには、仮想マシン上でユーザーアカウントをリセットします。これを行うには、セキュリティハイブのリセットが必要です。この問題はVersion 7.1.2で解決されており、Version 7.1.2以降で作成された仮想マシンは正しく処理されます。ただし、アップグレード前に作成された仮想マシンでの問題は解決されません。 [488044]
- ESXハイパーバイザー環境でプールされた仮想マシンを使用する場合、SCSIコントローラーの種類として[VMware Paravirtual]を選択すると再起動を確認するメッセージがユーザーに表示されます。この問題を避けるには、SCSIコントローラーの種類としてLSIを使用してください。 [394039]
- Provisioning Servicesで作成されたデスクトップ上でPersonal vDiskをリセットすると、ログオンしたユーザーに再起動を確認するメッセージが表示されることがあります。この問題が発生した場合は、デスクトップを再起動してください。 [340186]
- Windows 8.1のデスクトップを使用するユーザーがPersonal vDiskにログオンできなくなることがあります。この問題が発生すると、「システムが正しくシャットダウンされなかったためPersonal vDiskが無効になっています」というメッセージが管理者に表示され、PvDActivation.logに「Failed to load reg hive [\Device\IvmVhdDisk00000001\CitrixPvD\Settings\RingCube.dat]」というメッセージが記録されます。この問題は、ユーザーの仮想マシンを正しくシャットダウンできなかった場合に発生します。この問題を解決するには、Personal vDiskをリセットしてください。 [474071]