XenApp and XenDesktop

Microsoft System Center Configuration Manager環境

Microsoft System Center Configuration Manager(Configuration Manager)で物理デバイス上のアプリケーションやデスクトップへのアクセスを管理しているサイトでは、Configuration Managerの管理機能をXenAppやXenDesktop環境まで拡張できます。以下の統合オプションを使用できます。

  • Citrix Connector 7.5 for Configuration Manager 2012 - Citrix Connectorにより、Configuration ManagerとXenApp/XenDesktopが連係して動作するようになります。Connectorを使用すると、Configuration Managerによる物理環境とXenApp/XenDesktopによる仮想環境の両方の保守・管理操作を統一させることができます。Connectorについて詳しくは、「Citrix Connector 7.5 for System Center Configuration Manager 2012」を参照してください。
  • Configuration Managerのウェイクアッププロキシ機能 - リモートPCアクセスのWake on LAN機能を使用するにはConfiguration Managerが必要です。詳しくは、後述の説明を参照してください。
  • XenAppおよびXenDesktopのプロパティ - XenAppおよびXenDesktopのプロパティ設定により、Configuration Managerで管理するCitrix仮想デスクトップを識別できるようになります。これらのプロパティはCitrix Connectorにより自動的に設定されますが、以下で説明するように手作業での構成も可能です。

プロパティ

Microsoft System Center Configuration Managerでは仮想デスクトップを管理するためのプロパティを利用できます。

Configuration Managerに表示されるプロパティのブール値は、trueとfalseではなく1と0で表示されることがあります。

これらのプロパティは、Root\Citrix\DesktopInformation名前空間のCitrix_virtualDesktopInfoクラスで使用できます。これらのプロパティの名前は、Windows Management Instrumentation(WMI)プロバイダーでのものです。

プロパティ 説明
AssignmentType IsAssignedの値を設定します。有効な値:ClientIP、ClientName、None、User(IsAssignedをTrueに設定)
BrokerSiteName サイト名です。HostIdentifierと同じ値を返します。
DesktopCatalogName デスクトップに関連付けられたマシンカタログの名前です。
DesktopGroupName デスクトップに関連付けられたデリバリーグループの名前です。
HostIdentifier サイト名です。BrokerSiteNameと同じ値を返します。
IsAssigned デスクトップを各ユーザーに割り当てる場合はTrue、ランダムデスクトップの場合はFalseを設定します。
IsMasterImage マスターイメージかどうかを指定します。たとえば、すべてのマシンがクリーンな状態で起動するように、プロビジョニングされたマシン上ではなくマスターイメージ上にアプリケーションをインストールできます。有効な値:マスターイメージとして使用される仮想マシンではTrueになります(この値は、選択オプションに基づいてインストール時に設定されます)。マスターイメージからプロビジョニングされる仮想マシンではClearedになります。
IsVirtualMachine 仮想マシンではtrue、物理マシンではfalseになります。
OSChangesPersist 再起動時にデスクトップのオペレーティングシステムイメージをクリーンな状態にリセットする場合はfalse、リセットしない場合はtrueになります。
PersistentDataLocation Configuration Managerが永続データを格納する場所です。ユーザーはアクセスできません。
PersonalvDiskDriveLetter デスクトップでPersonal vDiskを使用する場合に、そのPersonal vDiskに割り当てるドライブ文字です。
BrokerSiteName、DesktopCatalogName、DesktopGroupName、HostIdentifier デスクトップのコントローラーへの登録時に設定されるため、未登録のデスクトップではNullになります。

これらのプロパティを収集するには、Configuration Managerでハードウェアインベントリを実行します。プロパティを表示するには、Configuration Managerのリソースエクスプローラーを使用します。これらのインスタンスでは、名前にスペースが含まれたり、プロパティ名とわずかに違ったものになったりすることがあります。たとえば BrokerSiteName は、Broker Site Nameと表示されることがあります。

  • Configuration Managerを構成してCitrix VDAからCitrix WMIプロパティを収集する。
  • Citrix WMIプロパティを使用してクエリベースのデバイスコレクションを作成する。
  • Citrix WMIプロパティに基づいてグローバル条件を作成する。
  • グローバル条件を使用してアプリケーションの展開の種類の要件を定義する。

また、MicrosoftクラスのCCM_DesktopMachineのMicrosoftプロパティをRoot\ccm_vdi名前空間で使用することもできます。詳しくは、Microsoft社のドキュメントを参照してください。

Configuration ManagerとリモートPCアクセスのWake on LAN

リモートPCアクセスのWake on LAN機能を構成するには、以下のタスクを完了してから社内PCにVDAをインストールし、StudioでリモートPCアクセス展開を作成または編集します。

  • 組織内でConfigMgr 2012、2012 R2、または2016を構成します。リモートPCアクセス用のすべてのマシンにConfigMgrクライアントを展開し、スケジュールされているSCCMインベントリサイクルが実行されるのを待ちます(必要に応じて、手動で強制的に実行することもできます)。StudioでConfigMgr接続を構成するときのアクセス資格情報には、セキュリティスコープにコレクションが含まれており、リモートツールオペレーターロールが付与されている必要があります。
  • Intel社のActive Management Technology(AMT)を使用する場合。
    • PCでAMT 3.2.1以降がサポートされている必要があります。
    • 適切な資格情報およびプロビジョニングプロセスを使用して、PCでAMTが使用されるようにプロビジョニングします。
    • ConfigMgr 2012と2012 R2のみを使用できます。ConfigMgr 2016は使用できません。
  • ConfigMgrのウェイクアッププロキシやマジックパケットを使用する場合:
    • 各PCのBIOS設定で、Wake on LAN機能を有効にします。
    • ウェイクアッププロキシの場合は、ConfigMgrでウェイクアッププロキシを有効にします。リモートPCアクセスのWake on LAN機能を使用するPCが属する各サブネットで、センチネルマシンとして動作可能なものが3台以上あることを確認します。
    • マジックパケットの場合は、サブネット宛てのブロードキャストまたはユニキャストを使用して、ネットワーク経路およびファイアウォールでパケットの転送がブロックされないようにします。

社内PC上にVDAをインストールしたら、StudioでリモートPCアクセス展開を作成するときに電源管理機能を有効または無効にします。

  • 電源管理機能を有効にする場合は、接続の詳細としてConfigMgrのアドレス、アクセス資格情報、および名前を指定します。
  • 電源管理機能を無効にした場合でも、電源管理(Configuration Manager)接続を後から追加して、リモートPCアクセスのマシンカタログを編集してこの接続を指定し、電源管理機能を有効にできます。

電源管理接続を編集すると、ConfigMgrのウェイクアッププロキシやマジックパケットの使用、およびパケットの転送方法を構成できます。

詳しくは、「リモートPCアクセス」を参照してください。

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