接続とリソース
はじめに
管理者は、サイトを作成するときに、オプションでホストリソースへの最初の接続を作成できます。後でその接続を変更したり、別の接続を作成したりできます。接続の構成には、サポートされているハイパーバイザーまたはクラウドサービスからの接続の種類の選択が含まれます。その接続で使用するストレージとネットワークをリソースから選択します。
読み取り専用管理者は接続とリソースの詳細を表示できます。接続とリソースの管理タスクを実行するには、すべての管理権限を実行できる管理者である必要があります。詳しくは、「委任管理」を参照してください。
接続の種類に関する情報の参照先
管理者は、サポートされている仮想化プラットフォームを使用してXenAppやXenDesktopの環境をホストおよび管理できます。サポートされる種類については、「システム要件」を参照してください。 サポートされたクラウド展開ソリューションを使用して、製品コンポーネントをホストしたり仮想マシンをプロビジョニングしたりすることができます。これらのソリューションでは、コンピューティングリソースをプールしてパブリック、プライベート、およびハイブリッドのIaaS(Infrastructure as a Service)クラウドを構築できます。
詳しくは、以下の情報ソースを参照してください。
Microsoft Hyper-V
- 「Microsoft System Center Virtual Machine Manager仮想化環境」
- Microsoft社のドキュメント
Microsoft Azure
- Microsoft Azure仮想化環境の記事
- Microsoft社のドキュメント
Microsoft Azure Resource Manager
- 「Microsoft Azure Resource Manager仮想化環境」
- Microsoft社のドキュメント
Amazon Web Services(AWS)
- CitrixおよびAWS。
- AWSのドキュメント
- Studioでの接続の作成時には、APIキーおよび秘密キーの値を入力する必要があります。AWSでこれらの値を含んでいるキーファイルをエクスポートしてから、値をインポートすることができます。また、リージョン、アベイラビリティゾーン、仮想プライベートクラウド名、サブネットアドレス、ドメイン名、セキュリティグループ名、および資格情報も必要になります。
- AWSコンソールから取得するルートAWSアカウント用の資格情報ファイルでは、標準的なAWSユーザーのものとは異なる形式が使用されています。このため、このファイルをStudioで使用してAPIキーと秘密キーの情報を入力することはできません。AWS IAM形式の資格情報ファイルを使用してください。
- AWS接続の専用ホストを指定するために使用される専用ホストおよびPowerShellパラメーター
tenancytype
は、このバージョンのXenAppおよびXenDesktopでサポートされません。専用ホストのサポートは、リリース1811で追加されました。詳しくは、「AWSクラウドを使用してMCSでマシンを作成する方法」を参照してください。
CloudPlatform
- CloudPlatformのドキュメント
- Studioでの接続の作成時には、APIキーおよび秘密キーの値を入力する必要があります。CloudPlatformでこれらの値を含んでいるキーファイルをエクスポートしてから、値をStudioにインポートすることができます。
Citrix XenServer
- Citrix XenServerのドキュメント
- 接続の作成時には、VMパワー管理者以上の権限を持つアカウントの資格情報を指定する必要があります。
- XenServerとの通信をHTTPSで保護することをお勧めします。HTTPSを使用するには、XenServerにインストールされているデフォルトのSSL証明書を置き換える必要があります(CTX128656を参照)。
- 高可用性機能で使用されるハイパーバイザーを選択することもできます(XenServerの高可用性が有効な場合)。 プールマスターに障害が生じてもXenServerとの通信が中断されないように、([Edit High Availability]から)プール内のすべてのサーバーを選択することをお勧めします。
- XenServerでvGPUがサポートされる場合は、GPUの種類およびグループ、またはGPUパススルーを選択することができます。選択した項目で専用のGPUリソースが使用可能かどうか画面に表示されます。
Nutanix Acropolis
- 「Nutanix仮想化環境」
- Nutanixのドキュメント
VMware
- 「VMware仮想化環境」
- VMware製品ドキュメント:
ホストストレージ
マシンのプロビジョニング時、データは種類別に分類されます。
- マスターイメージを含むオペレーティングシステム(OS)データ。
- MCSでプロビジョニングされたマシンに書き込まれるすべての非永続データ、Windowsページファイル、ユーザープロファイルデータ、およびShareFileと同期されるすべてのデータを含む一時データ。このデータは、マシンの再起動のたびに破棄されます。
- Personal vDiskに保存された個人データ。
データの種類ごとに個別のストレージを用意することにより、各ストレージデバイスの負荷が軽減されてIOPSパフォーマンスが向上し、ホストで使用可能なリソースを最大限に活用できます。さらに、他のデータに比べて永続性と復元性がより重要なデータなど、データの種類に応じて適切なストレージを使用できるようになります。
ストレージは共有(中央に配置し、すべてのホストから分離して、すべてのホストで使用)することも、ハイパーバイザーのローカルに配置することもできます。中央共有ストレージの例として、1つまたは複数のWindows Server 2012クラスターストレージボリューム(接続されたストレージありまたはなし)や、ストレージベンダーからのアプライアンスなどがあります。中央ストレージには、ハイパーバイザーのストレージ制御パスやパートナープラグインからの直接アクセスなど、独自の最適化が備わっていることもあります。
一時データをローカルに保存することにより、共有ストレージへのアクセスでネットワークを経由する必要がなくなります。 さらに、共有ストレージデバイスの負荷(IOPS)も軽減されます。共有ストレージは費用が高いため、ローカルにデータを保存することによってコストを抑えられます。こうした利点は、ハイパーバイザーサーバー上で十分なストレージを使用できることよりも重要になるでしょう。
接続の作成時、ストレージをハイパーバイザー間で共有するか、またはストレージをハイパーバイザーのローカルに配置する2つのストレージ管理方法からいずれかを選択してください。
注:
1つまたは複数のXenServerホスト上のローカルストレージを一時データストレージとして使用する場合は、プール内の各ストレージの場所に一意の名前が付いていることを確認してください。(XenCenterで名前を変更するには、ストレージを右クリックして名前のプロパティを編集します)。
ハイパーバイザー間で共有されるストレージ
ハイパーバイザー間でストレージを共有する方法では、長期間保持する必要のあるデータが保存され、バックアップおよび管理を一元的に行うことができます。このストレージでは、OSディスクおよびPersonal vDiskが保持されます。
この方法を選択する場合、永続性を必要としない一時マシンデータや、共有ストレージ内のデータほど復元性を必要としない一時マシンデータに(同じハイパーバイザープール内のサーバー上の)ローカルストレージを使用するかどうかを選択できます。これは一時データキャッシュと呼ばれます。ローカルディスクを使用することにより、メインOSストレージへのトラフィックが軽減されます。このディスクは、マシンの再起動のたびにクリアされます。ディスクは、ライトスルーメモリキャッシュを介してアクセスされます。一時データにローカルストレージを使用すると、プロビジョニングされたVDAは特定のハイパーバイザーホストに関連付けられることに注意してください。このホストで障害が生じると、VMを起動することができなくなります。
例外: クラスターストレージボリューム(CSV)を使用する場合、Microsoft System Center Virtual Machine Managerで、ローカルストレージに一時データキャッシュディスクを作成することはできません。
接続を作成するときに一時データをローカルに保存するオプションを有効にすると、この接続を使用するマシンカタログを作成する際に、各VMのキャッシュディスクサイズおよびメモリサイズにデフォルト以外の値を有効にして構成することができます。ただし、デフォルト値は接続の種類に適切な値に設定されており、ほとんどの場合はデフォルト値で十分です。詳しくは、「マシンカタログの作成」を参照してください。
また、ハイパーバイザーはディスクイメージのローカルな読み込みキャッシュによる最適化テクノロジを提供します(例:XenServerのIntelliCache)。これも、中央ストレージへのネットワークトラフィックを軽減します。
ハイパーバイザーのローカルに配置するストレージ
ストレージをハイパーバイザーのローカルに配置する方法では、データはハイパーバイザー上にローカルで保存されます。この方法を使用する場合、最初のマシン作成時およびその後のイメージ更新時に、マスターイメージおよびほかのOSデータはサイトで使用されるすべてのハイパーバイザーに転送されます。これにより、管理ネットワークでかなりのトラフィックが生じます。イメージ転送も時間がかかる処理であり、各ホストでイメージを利用できるようになるタイミングも異なります。
この方法を選択した場合、バックアップおよび障害回復システムに復元性とサポートを提供するためにPersonal vDiskの共有ストレージを使用するかどうかを選択することができます。
接続とリソースの作成
管理者は、サイトを作成するときに、オプションで最初の接続を作成できます。サイト作成ウィザードには、[接続]、[ストレージの管理]、[ストレージの選択]、[ネットワーク]といった接続関連のページがあります。
サイトの作成後に接続を作成する場合は、次の手順1から開始してください。
重要:
接続を作成する前に、ホストリソース(ストレージとネットワーク)が使用可能になっている必要があります。
- Studioの [ナビゲーション] ペインで [構成]>[ホスト] の順に選択します。
- [操作]ペインの [接続およびリソースの追加] を選択します。
- ウィザードの指示に従って、以下のページの操作を行います(具体的なページ内容は、選択した接続の種類に応じて異なります)。各ページの操作を終えたら、[概要]ページに到達するまで [次へ] をクリックします。
接続
[接続] ページで以下を実行します:
- 新しい接続を作成するには、[新しい接続を作成する]をクリックします。既存の接続と同じホスト構成に基づいて接続を作成する場合は、[既存の接続を使用する]を選択してから該当の接続を選択します。
- [接続の種類]フィールドで、使用しているハイパーバイザーまたはクラウドサービスを選択します。
- 接続のアドレスおよび資格情報は、選択した接続の種類に応じて異なります。要求された情報を入力します。
- 接続名を入力します。この接続名はStudioで表示されます。
- 仮想マシンの作成に使用するツールを、Studioツール(Machine Creation ServicesやProvisioning Servicesなど)またはその他のツールから選択します。
ストレージ管理
ストレージ管理の種類と方法について詳しくは、「ホストストレージ」を参照してください。
Hyper-VまたはVMwareホストに対する接続を構成している場合は、クラスター名を参照してから選択します。他の接続の種類では、クラスター名は要求されません。
ストレージ管理方法(ハイパーバイザー間で共有されるストレージまたはハイパーバイザーのローカルに配置するストレージ)を選択します。
- ハイパーバイザー間で共有されるストレージを選択する場合、一時データを使用可能なローカルストレージで保持するかどうかを指定します(この接続を使用するマシンカタログで、デフォルトではない一時ストレージのサイズを指定できます)。 例外: クラスターストレージボリューム(CSV)を使用する場合、Microsoft System Center Virtual Machine Managerではローカルストレージに一時データキャッシュディスクを作成できないため、Studioでこのストレージ管理を設定するとエラーが発生します。
- ハイパーバイザーのローカルに配置するストレージを選択する場合は、個人データ(Personal vDisk)を共有ストレージで管理するかどうかを指定します。
XenServerハイパーバイザー上で共有ストレージを使用する場合は、IntelliCacheを使用して共有ストレージデバイスにかかる負荷を減らすかどうかを指定します。「XenServer接続でのIntelliCacheの使用」を参照してください。
ストレージの選択
ストレージの選択について詳しくは、「ホストストレージ」を参照してください。
使用可能なデータの種類ごとに1つ以上のストレージデバイスを選択します。前のページで選択したストレージ管理方法によって、このページで選択できるデータの種類は変化します。ウィザードの次のページに進むには、サポートされる各データの種類に対して1つ以上のストレージデバイスを選択する必要があります。
前のページで以下のいずれかを選択した場合、[ストレージの選択]ページ下部には追加の設定オプションが含まれます。
- ハイパーバイザー間で共有されるストレージを選択し、[利用可能なローカルストレージ上で一時データを最適化します]チェックボックスをオンにしている場合、(同じハイパーバイザープールで)一時データに使用するローカルストレージデバイスを選択できます。
- ハイパーバイザーのローカルに配置するストレージを選択し、[共有ストレージ上でパーソナルデータを一元的に管理します]チェックボックスをオンにしている場合、個人(PvD)データに使用する共有デバイスを選択できます。
現在選択中のストレージデバイスの数が表示されます(上図では「1個のストレージデバイスが選択されました」)。このエントリの上にマウスを合わせると、選択したデバイスの名前が表示されます(構成されたデバイスがある場合のみ)。
- 使用するストレージデバイスを変更するには[選択]をクリックします。
- [ストレージの選択] ダイアログボックスで、ストレージデバイスのチェックボックスをオンまたはオフにして [OK] をクリックします。
ネットワーク
リソースの名前を入力します。この名前は、接続に関連付けられたストレージとネットワークの組み合わせを識別できるように、Studioに表示されます。
仮想マシンで使用するネットワークを1つまたは複数選択します。
概要
選択内容を確認します。変更を行う場合は、[戻る]を使って前のウィザードページに戻ります。確認が完了したら、[完了] をクリックします。
注意:一時データをローカルに保存することを選択した場合、この接続を使用するマシンを含むマシンカタログを作成するときに、一時データストレージにデフォルト以外の値を設定できます。「マシンカタログの作成」を参照してください。
接続の設定の編集
接続の名前の変更または新しい接続の作成のために、この手順を使用しないでください。これらの操作とは異なります。アドレスの変更は、現在のホストマシンに新しいアドレスがある場合にのみ行ってください。異なるマシンへのアドレスを入力すると、接続のマシンカタログが破損します。
接続のGPU設定を変更することはできません。これは、そのリソースにアクセスするマシンカタログで、GPU固有のマスターイメージを使用する必要があるためです。新しい接続を作成します。
- Studioの [ナビゲーション] ペインで [構成]>[ホスト] の順に選択します。
- 接続を選択し、[操作]ペインの [接続の編集] を選択します。
- 接続の編集時に可能な設定については、以下の手順に従います。
- 作業が完了したら、行った変更を適用してウィンドウを開いたままにするには [適用] を、変更を適用してウィンドウを閉じるには [OK] をクリックします。
[接続のプロパティ] ページ
- 接続アドレスおよび資格情報を変更するには、[設定の編集]をクリックし、新しい情報を入力します。
- XenServer接続に対して高可用性サーバーを指定する場合は、[HAサーバーの編集]を選択します。プールマスターに障害が生じてもXenServerとの通信が中断されないように、プール内のすべてのサーバーを選択することをお勧めします。
[詳細設定] ページ:
接続の種類が、リモートPCアクセスで使用されるMicrosoft System Center Configuration Manager(ConfMgr)のWake On LAN接続の場合は、ConfMgrのウェイクアッププロキシ、マジックパケット、およびパケットの転送情報を入力します。
制限しきい値設定を使用して、接続に対して許可される電源操作の最大数を指定することができます。電源管理設定で同時に起動するマシンの数が多すぎたり少なすぎたりする場合に、この設定を行います。接続の種類のそれぞれには固有のデフォルト値が設定されています。これらの値は、ほとんどのケースに適切であり通常は変更する必要はありません。
[同時操作(すべての種類)] と [Personal vDiskストレージインベントリの同時更新] 設定について、この接続で同時に実行できる操作の最大数を絶対値で、すべてのマシンのうちこの接続を使用できる最大マシン数をパーセンテージで指定します。絶対値とパーセンテージ値の両方を指定する必要があります。実際にはより高い制限(より低い値)の設定が適用されます。
たとえば、[同時操作(すべての種類)]の絶対値が10、パーセンテージ値が10、この接続の総仮想マシン数が34の場合、実際に適用される上限値は、絶対値の10よりも小さい、34の10%を四捨五入した3になります。
[1分あたりの最大新規操作] は、絶対値です。パーセンテージ値はありません。
注: [接続オプション] ボックスへの情報の入力は、Citrixサポート担当者からの指示があった場合のみ行ってください。
接続のメンテナンスモードのオン/オフの切り替え
接続のメンテナンスモードをオンにすると、その接続(ホスト)上に格納されているマシンに新規の電源操作が適用されるのを防ぐことができます。ユーザーは、メンテナンスモードになっているマシンには接続できません。ユーザーが既に接続している場合は、そのユーザーがログオフした時点でメンテナンスモードが有効になります。
- Studioの [ナビゲーション] ペインで [構成]>[ホスト] の順に選択します。
- 接続を選択します。メンテナンスモードをオンにする場合は、[操作]ペインの [メンテナンスモードをオンにする] を選択します。メンテナンスモードをオフにするには、[メンテナンスモードをオフにする]を選択します。
個々のマシンのメンテナンスモードをオンまたはオフにすることもできます。マシンカタログ内またはデリバリーグループ内のマシンに対し、メンテナンスモードをオンまたはオフにすることもできます。
接続の削除
注意:
接続の削除は、多くのマシンおよびそのデータの損失が発生する可能性のある操作です。削除されるマシン上に重要なユーザーデータがないかどうかを確認し、重要なデータがある場合はバックアップを作成しておいてください。
接続を削除する前に、以下の点について確認してください。
- 接続上に格納されているマシンからすべてのユーザーがログオフしていること。
- 実行したまま切断されたユーザーセッションがないこと。
- プールおよび専用のマシンの場合は、メンテナンスモードになっていること。
- 接続で使用されている、マシンカタログ内のすべてのマシンの電源がオフになっていること。
マシンカタログで指定されている接続を削除すると、そのカタログを使用できなくなります。削除する接続がマシンカタログにより参照されている場合は、同時にそのカタログを削除することもできます。ただし、そのマシンカタログがほかの接続で使用されていないことを確認してから削除してください。
- Studioの [ナビゲーション] ペインで [構成]>[ホスト] の順に選択します。
- 接続を選択し、[操作]ペインで [接続の削除] を選択します。
- この接続上にマシンが格納されている場合、マシンを削除するかどうかを確認するメッセージが表示されます。削除する場合は、それらのマシンのActive Directoryコンピューターアカウントに対する操作を指定します。
接続の名前変更またはテスト
- Studioの [ナビゲーション] ペインで [構成]>[ホスト] の順に選択します。
- 接続を選択し、[操作]ペインで [接続名の変更] または [テスト接続] を選択します。
接続上のマシンの詳細の表示
- Studioの [ナビゲーション] ペインで [構成]>[ホスト] の順に選択します。
- 接続を選択し、[操作]ペインで [マシンの表示] を選択します。
上ペインにその接続でアクセスするマシンの一覧が表示されます。マシンを選択すると、その詳細が下ペインに表示されます。実行中のセッションがある場合は、そのセッションの詳細も表示されます。
検索機能を使うと、マシンをすばやく見つけることができます。ウィンドウ上部の一覧から保存済みの検索を選択するか、または新しい検索を作成します。マシン名の一部または全体を入力して検索したり、詳細な検索式を作成したりできます。検索式を作成するには、[展開]をクリックして、一覧からプロパティや演算子を選択します。
接続上のマシンの管理
- Studioの [ナビゲーション] ペインで [構成]>[ホスト] の順に選択します。
- 接続を選択し、[操作]ペインの [マシンの表示] を選択します。
- [操作] ペインで、以下の管理タスクを選択します。マシンの状態や接続ホストの種類によっては、一部の操作を選択できない場合があります。
- 起動:電源がオフまたは一時停止状態のマシンを起動します。
- 一時停止:マシンをシャットダウンすることなく一時的に停止して、マシン一覧を更新します。
- シャットダウン:オペレーティングシステムにシャットダウンを要求します。
- 強制シャットダウン:マシンの電源を強制的に切って、マシン一覧を更新します。
- 再起動:オペレーティングシステムに再起動を要求します。オペレーティングシステムで再起動を実行できない場合、デスクトップの状態は変更されません。
- メンテナンスモードの有効化:マシンへの接続を一時的に停止します。この状態のマシンにユーザーが接続することはできません。ユーザーが既に接続している場合は、そのユーザーがログオフした時点でメンテナンスモードが有効になります(前述のとおり、 接続上のすべてのマシンのメンテナンスモードをオンまたはオフにすることもできます。)
- デリバリーグループから削除: マシンをデリバリーグループから削除しても、そのデリバリーグループが使用するマシンカタログからは削除されません。ユーザーが接続しているマシンは削除できません。削除するマシンにユーザーが接続しないようにするには、メンテナンスモードを一時的にオンにしてください。
- 削除: マシンを削除すると、ユーザーはそのマシンにアクセスできなくなります。また、そのマシンはマシンカタログから削除されます。マシンを削除する前に、必要なユーザーデータをすべてバックアップしておいてください。ユーザーが接続しているマシンは削除できません。削除するマシンにユーザーが接続しないようにするには、メンテナンスモードを一時的にオンにしてください。
マシンのシャットダウンを伴う操作でマシンが10分以内にシャットダウンしない場合、電源が切れ、強制的にシャットダウンされます。シャットダウン中にWindowsが更新のインストールを開始すると、更新が完了する前にマシンの電源が切れる危険性があります。
ストレージの編集
接続を使用する仮想マシンのオペレーティングシステムデータ、一時データ、および個人(PvD)データの保存に使用されているサーバーの状態を表示できます。データの種類それぞれの保存に使用するサーバーを指定することもできます。
- Studioの [ナビゲーション] ペインで [構成]>[ホスト] の順に選択します。
- 接続を選択し、[操作] ペインの [ストレージの編集] を選択します。
- 左ペインでデータの種類(オペレーティングシステムデータ、Personal vDiskデータ、一時データ)を選択します。
- 選択したデータの種類に対し、1つ以上のストレージデバイスのチェックボックスをオンまたはオフにします。
- [OK]をクリックします。
一覧の各ストレージデバイスには、デバイス名とストレージの状態が表示されます。有効なストレージの状態の値は次のとおりです。
- 使用中:ストレージは新しいマシンの作成に使用されています。
- 一時停止:ストレージは既存のマシンにのみ使用されています。このストレージに新しいマシンは追加されません。
- 使用中でない:ストレージはマシンの作成に使用されません。
現在使用中のデバイスのチェックボックスをオフにすると、ステータスが一時停止に変更されます。既存のマシンは引き続きそのストレージデバイスを使用し、そのデバイスにデータを書き込むことができます。そのため、新しいマシンの作成に使用されなくなっても、ストレージの空き領域が足りなくなる場合があります。
リソースの削除、名前変更、またはテスト
- Studioの [ナビゲーション] ペインで [構成]>[ホスト] の順に選択します。
- リソースを選択してから、[操作]ペインで次の適切なエントリを選択します:[リソースの削除]、[リソース名の変更]、または [リソースのテスト]。
XenServer接続でのIntelliCacheの使用
IntelliCacheを使用すると、共有ストレージとローカルストレージを組み合わせて使用できるようになり、VDI展開のコスト効率が向上します。これによってパフォーマンスが向上し、ネットワークトラフィックが減少します。この機能では、共有ストレージ上のマスターイメージがローカルストレージにキャッシュされ、共有ストレージでのデータ読み取りが減少します。共有デスクトップの場合、差分ディスクへの書き込みはホスト上のローカルストレージに書き込まれ、共有ストレージには書き込まれません。
- IntelliCacheを使用する場合、共有ストレージはNFSである必要があります。
- パフォーマンスを向上させるため、高パフォーマンスのローカルストレージデバイスを使用することをお勧めします。
IntelliCacheを使用するには、XenServerとStudioの両方でこの機能を有効にする必要があります。
- XenServerのインストール時に [Enable thin provisioning (Optimized storage for XenDesktop)] を選択します。IntelliCacheが有効なサーバーと無効なサーバーを同一プールで混在させることはサポートされません。詳しくは、XenServerのドキュメントを参照してください。
- XenAppおよびXenDesktopでは、IntelliCacheはデフォルトで無効になっています。この機能はXenServer接続の作成時にのみ有効にでき、これを後で無効にすることはできません。StudioでXenServer接続を追加するときに、以下の手順に従います:
- ストレージの種類として、[共有] を選択します。
- [IntelliCacheを使用して共有ストレージデバイス上の負荷を軽減させる] チェックボックスをオンにします。
接続タイマー
ポリシー設定を使用すると、以下の3つの接続タイマーを構成できます。
- 最長接続タイマー: ユーザーデバイスと仮想デスクトップ間の連続セッションを自動的にログオフするまでの時間を制御します。これを構成するには、ポリシーの[セッション接続タイマー]設定および[セッション接続タイマー間隔]設定を使用します。
- 接続アイドルタイマー:ユーザーからの入力がないユーザーデバイスとデスクトップ間の連続セッションを自動的にログオフするまでの時間を制御します。これを構成するには、ポリシーの [セッションアイドルタイマー] 設定および [セッションアイドルタイマーの間隔] 設定を使用します。
- 切断タイマー:切断状態でロックされた仮想デスクトップセッションを自動的にログオフするまでの時間を制御します。これを構成するには、ポリシーの [切断セッションタイマー] 設定および [切断セッションタイマーの間隔] 設定を使用します。
これらの設定項目を変更する場合は、環境全体で設定が一貫していることを確認してください。
詳しくは、ポリシー設定のドキュメントを参照してください。