Citrix Virtual Apps and Desktops

VDAのインストールとアップグレードの事前チェック

VDAのインストールとアップグレードのための分離された事前チェックを導入し、お客様が続行する前に潜在的な問題を事前に特定できるようにします。 このチェックでは、すべての依存関係と前提条件を検証し、各条件の合格/不合格ステータスを明確に示します。 障害が発生した場合は、具体的な推奨事項を含む詳細な修復ガイダンスが提供されます。 実際のインストールまたはアップグレードプロセスは個別に存在するため、事前チェックが完了した後にそれらを手動で開始する必要があります。

この記事では、VDAのインストールとアップグレードの事前チェックを実行する手順について説明します。

手順1: コマンドラインを実行する

注:

  • 事前チェックはコマンドラインモードでのみサポートされます。
  • このコマンドを実行しても、インストールまたはアップグレードは開始されません。

事前チェックを実行するには、インストールまたはアップグレードで頻繁に使用するコマンドに/precheckonlyオプションを追加します。 VDAのインストールまたはアップグレードのすべての事前チェック条件がチェックされます。

デフォルトのインストールとアップグレードの事前チェックを実行する

次のコマンドを実行して事前チェックを実行し、マシンの状態が許容可能な状態であることを確認します: \x64\XenDesktop Setup\XenDesktopVdaSetup.exe /quiet /precheckonly

デフォルトのインストールとアップグレードの事前チェック

指定されたコンポーネントのインストールとアップグレードの事前チェックを実行する

インストールまたはアップグレードの前に特定のコンポーネントの前提条件を確認するには、コマンドに/precheckonlyを追加します。 \x64\XenDesktop Setup\XenDesktopVdaSetup.exe /quiet /precheckonly /components vda,plugins

指定されたコンポーネントの事前チェック

追加コンポーネントのインストールとアップグレードの事前チェックを実行する - Citrix Backup and Restore

コマンド「\x64\XenDesktop Setup\XenDesktopVdaSetup.exe /quiet /precheckonly」は、オプションのチェックとして、Citrix Backup and Restoreコンポーネントの前提条件をチェックします。 オプションのチェックを除くすべての事前チェックに合格した場合、全体的な結果はPASSになります。

追加コンポーネントの事前チェック

次のコマンドは、必須チェックの一部として、Citrix Backup and Restoreコンポーネントの前提条件をチェックします:

  • \x64\XenDesktop Setup\XenDesktopVdaSetup.exe /quiet /precheckonly /includeadditional "Citrix Backup and Restore"
  • \x64\XenDesktop Setup\XenDesktopVdaSetup.exe /quiet /precheckonly /enablerestore
  • \x64\XenDesktop Setup\XenDesktopVdaSetup.exe /quiet /precheckonly /enablerestorecleanup

Citrix Backup and Restoreの事前チェック

手順2: 事前チェックの結果を表示する

事前チェックの結果はコマンドラインに表示され、%temp%/Citrix/XenDesktop Installer/XenDesktop Installation.logに記録され、%temp%/Citrix/XenDesktop Installer/PrecheckResult_{yyyyMMddHHmmss}.jsonに保存されます。 事前チェックが失敗した場合、全体的な結果はFAILとなり、各問題に対する修正が提案されます。

コマンドライン出力

コマンドラインの事前チェックの結果には、以下が含まれます:

  • 事前チェック基準
  • 事前チェックステータス
  • 失敗に対する修正提案
  • 全体的な結果
  • 終了時間.

結果がFAILの場合、修正の提案はPrecheck - Fix Suggestion:で始まる行に表示されます

ログ出力

ログ出力

XenDesktop Installation.logの事前チェック結果は、コマンドラインに表示される結果と一致します。 これらを見つけるには、ログファイルでPrecheck -を検索します。 総合的な結果がFAILの場合、修正の提案はPrecheck - Fix Suggestion:が含まれる行に表示されます。

ログ出力の修正提案

JSON 出力

/quiet /precheckonlyを含むコマンドが実行されるたびに、.jsonファイルが生成されます。 ファイル名はPrecheckResult_{yyyyMMddHHmmss}.jsonとなり、タイムスタンプのサフィックスが付きます。

JSON 出力

.jsonファイルには以下が含まれます:

  • 事前チェックのローカルの終了時間
  • 全体的な結果
  • 事前チェックの詳細
    • 条件
    • 実際の値
    • 状態
    • 修正提案

JSON事前チェック結果

ステータスがFAILの各事前チェック項目の修正提案は、.jsonファイルの事前チェックの詳細セクションにあります。

JSONファイルの修正提案

VDAのインストールとアップグレードの事前チェック