展開
次のいずれかの方法でCitrix Workspaceアプリを展開できます:
- Active Directoryおよびサンプルスタートアップスクリプトを使用してWindows向けCitrix Workspaceアプリを展開します。Active Directoryについては詳しくは、「Active Directoryとサンプルスクリプトの使用」を参照してください。
- Workspace for Web起動する前に、Windows向けCitrix Workspaceアプリをインストールします。詳しくは、「Workspace for Webの使用」を参照してください。
- Microsoft System Center Configuration Manager 2012 R2などの電子ソフトウェア配信(ESD)ツールを使用します。詳しくは、「System Center 2012 R2 Configuration Managerの使用」を参照してください。
- Microsoft Endpoint Manager(Intune)を使用します。詳しくは、「Microsoft Endpoint Manager(Intune)へのCitrix Workspaceアプリの展開」を参照してください。
Active Directoryとサンプルスクリプトの使用
Active Directoryのグループポリシースクリプトを使用し、所属する組織の構造に基づいてCitrix Workspaceアプリを展開することができます。Citrixでは.msiファイルの展開ではなくスクリプトの使用をお勧めします。スタートアップスクリプトの概要については、Microsoft社のドキュメントを参照してください。
Active Directoryでスクリプトを使用するには:
- 各スクリプトの組織単位を作成します。
- 新しく作成した組織単位のグループポリシーオブジェクトを作成します。
Azure Active Directoryで組織単位を作成する方法については、「Azure Active Directory Domain Servicesのマネージドドメインに組織単位(OU)を作成する」を参照してください。
スクリプトの編集
各ファイルのヘッダーセクションにあるスクリプトの次のパラメーターを編集します:
-
CURRENT VERSION OF PACKAGE(パッケージの現在のバージョン)- ここに指定するバージョン番号が検証され、そのバージョンが存在しない場合は展開(インストール)が開始されます。たとえば、
DesiredVersion= 3.3.0.XXXX
に、展開するバージョンの番号を指定します。バージョンの一部(たとえば3.3.0)を指定すると、その接頭辞を持つすべてのバージョン(3.3.0.1111、3.3.0.7777など)に一致します。 - PACKAGE LOCATION/DEPLOYMENT DIRECTORY(パッケージの場所/展開ディレクトリ)- Citrix Workspaceアプリインストラーパッケージを格納するネットワーク共有を指定します。この共有にアクセスするための認証はスクリプトで実行しません。共有フォルダーで読み取りアクセス許可をEVERYONEに設定する必要があります。
- SCRIPT LOGGING DIRECTORY(スクリプトのログディレクトリ)- インストールログをコピーし、スクリプトが認証しなかったものが含まれるネットワーク共有です。共有フォルダーにEveryoneの読み取り/書き込みアクセス許可を設定する必要があります。
- PACKAGE INSTALLER COMMAND LINE OPTIONS(パッケージインストーラーのコマンドラインオプション)- インストーラーに渡すコマンドラインオプションです。コマンドライン構文については、「コマンドラインパラメーターの使用」を参照してください。
スクリプト
Citrix Workspaceアプリインストーラーには、Citrix Workspaceアプリのインストールおよびアンインストール用のコンピューター単位およびユーザー単位でのサンプルスクリプトの両方が含まれています。スクリプトは、Windows向けCitrix Workspaceアプリのページからダウンロードできます。
展開の種類 | 展開する | 削除する |
---|---|---|
コンピューター単位 | CheckAndDeployWorkspacePerMachineStartupScript.bat |
CheckAndRemoveWorkspacePerMachineStartupScript.bat |
ユーザー単位 | CheckAndDeployWorkspacePerUserLogonScript.bat |
CheckAndRemoveWorkspacePerUserLogonScript.bat |
スタートアップスクリプトを追加するには:
- グループポリシー管理コンソールを開きます。
- [コンピューターの構成] または [ユーザーの構成]>[ポリシー]>[Windowsの設定]>[スクリプト] の順に選択します。
- グループポリシー管理コンソールの右ペインで [ログオン] を選択します。
- [ファイルの表示] を選択して適切なスクリプトを表示されたフォルダーにコピーし、ダイアログボックスを閉じます。
- [スタートアップのプロパティ] ダイアログボックスで [追加] をクリックし、[参照] をクリックして新しく作成したスクリプトを検索し追加します。
Windows向けCitrix Workspaceアプリを展開するには:
- 作成したOU(組織単位)に展開対象の、割り当てられているユーザーデバイスを移動します。
- ユーザーデバイスを再起動してログオンします。
- 新しくインストールしたパッケージが [プログラムと機能] に表示されることを確認します。
Windows向けCitrix Workspaceアプリを削除するには:
- 作成した組織単位に、削除対象として選択したユーザーデバイスを移動します。
- ユーザーデバイスを再起動してログオンします。
- 新しくインストールしたパッケージが [プログラムと機能] に表示されないことを確認します。
Workspace for Webの使用
Workspace for Webを使用すると、ユーザーはブラウザーのWebページを経由してStoreFrontストアにアクセスできます。
ブラウザーからアプリに接続する前に、次の操作を実行します:
- Windows向けCitrix Workspaceアプリをインストールします。
- Workspace for Webを使用したCitrix Workspaceアプリの展開
Workspace for Webで適切なバージョンのCitrix Workspaceアプリがインストールされていないことが検出されると、プロンプトが表示されます。プロンプトには、Windows向けCitrix Workspaceアプリをダウンロードしてインストールする必要があることが表示されます。
注:
Web向けワークスペースは、メールアドレスによるアカウント検出をサポートしていません。
ユーザーの混乱を避けるため、サーバーアドレスの入力のみが求められるようにします。
-
CitrixWorkspaceApp.exe
をローカルコンピューターにダウンロードします。 -
CitrixWorkspaceApp.exe
をCitrixWorkspaceAppWeb.exe
という名前に変更します。 - 名前を変更した実行可能ファイルを通常の方法で展開します。StoreFrontを使用している場合は、StoreFrontのドキュメントの「構成ファイルを使ったStoreFrontの構成」を参照してください。
Microsoft System Center 2012 R2 Configuration Managerの使用
Microsoft System Center Configuration Manager(SCCM)を使用して、Citrix Workspaceアプリを展開できます。
次の4段階でSCCMを使用してCitrix Workspaceアプリを展開できます:
- Citrix WorkspaceアプリをSCCM展開環境に追加する
- 配布ポイントを追加する
- Citrix Workspaceアプリをソフトウェアセンターに展開する
- デバイスコレクションを作成する
Citrix WorkspaceアプリをSCCM展開環境に追加する
-
ダウンロードしたCitrix WorkspaceアプリのインストールフォルダーをConfiguration Managerサーバー上のフォルダーにコピーして、Configuration Managerコンソールを起動します。
-
[ソフトウェアライブラリ]、[アプリケーション管理] の順に選択します。[アプリケーション] を右クリックして、[アプリケーションの作成] を選択します。 アプリケーションの作成ウィザードが開きます。
-
[全般] ページで [アプリケーションの情報を手動で指定する] をクリックし、[次へ] をクリックします。
-
[一般情報] ペインで、アプリケーションの情報(名前、製造元、ソフトウェアバージョンなど)を指定します。
-
[アプリケーションカタログ] ウィザードで、追加の情報(言語、アプリケーション名、ユーザーカテゴリなど)を指定して、[次へ] をクリックします。
注:
ユーザーはここで指定した情報を表示できます。
-
[展開の種類] ペインで、[追加] を選択してWindows向けCitrix Workspaceアプリのセットアップで展開の種類を構成します。
展開の種類の作成ウィザードが開きます。
- [全般] ペイン:展開の種類をWindowsインストーラー(*.msiファイル)に設定し、[展開の種類の情報を手動で指定する] を選択して、[次へ] をクリックします。
- [一般情報] ペイン:展開の種類の詳細(例:Workspaceの展開)を指定して、[次へ] をクリックします。
-
[コンテンツ] ペイン:
- Citrix Workspaceアプリセットアップファイルのある場所へのパスを指定します。例:SCCMサーバー上のツール。
-
[インストールプログラム] に次のいずれかを指定します:
-
CitrixWorkspaceApp.exe /silent
を指定して、サイレントインストールする。 -
CitrixWorkspaceApp.exe /silent /includeSSON
を指定して、ドメインパススルーを有効にする。 -
CitrixWorkspaceApp.exe /silent SELFSERVICEMODE=false
を指定して、セルフサービスモード以外でCitrix Workspaceアプリをインストールします。
-
-
[アンインストールプログラム] に
CitrixWorkspaceApp.exe /silent /uninstall
を指定します(SCCMでのアンインストールを有効にする)。
-
[検出方法] ペイン:[この展開の種類のプレゼンスを検出する規則を構成する] を選択して [句の追加] をクリックします。 [検出方法]ダイアログボックスが開きます。
- [設定の種類] をファイルシステムに設定します。
-
[このアプリケーションを検出するためのファイルまたはフォルダーを指定してください] で、次のように設定します:
- 種類 - ドロップダウンメニューから、[ファイル] を選択します。
-
パス -
%ProgramFiles(x86)%\Citrix\ICA Client\Receiver\
-
ファイル名またはフォルダー名 -
receiver.exe
- プロパティ - ドロップダウンメニューで [バージョン] を選択します
- 演算子 - ドロップダウンメニューで [次のもの以上] を選択します
- 値 - 現在のCitrix Workspaceアプリのバージョン番号を入力します
注:
この規則の組み合わせは、Windows向けCitrix Workspaceアプリのアップグレードにも適用されます。
-
[ユーザー側の表示と操作] ペインで、次の値を設定します:
- [インストールの動作] - [システム用にインストールする]
- [必要なログオン状態] - [ユーザーのログオン状態に関係なし]
- [インストールプログラムの表示] - [通常] [次へ] をクリックします。
注:
この展開の種類には、要件や依存関係を指定しないでください。
-
[概要]ペインで、この展開の種類の設定を確認します。[次へ] をクリックします。
成功メッセージが表示されます。
-
[完了] ペインの [展開の種類] 一覧に新しい展開の種類(Workspaceの展開)が表示されます。
- [次へ] をクリックして、[閉じる] をクリックします。
配布ポイントを追加する
-
[Configuration Manager] コンソールでCitrix Workspaceアプリを右クリックして、[コンテンツの配布] を選択します。
コンテンツの配布ウィザードが開きます。
-
[コンテンツの配布]ペインで、[追加]>[配布ポイント] を選択します。
[配布ポイントの追加]ダイアログボックスが開きます。
-
コンテンツが利用可能なSCCMサーバーに移動して、[OK] をクリックします。
[完了]ペインで、成功メッセージが表示されます。
-
[閉じる] をクリックします。
Citrix Workspaceアプリをソフトウェアセンターに展開する
-
Configuration ManagerコンソールでCitrix Workspaceアプリを右クリックして、[展開] を選択します。
ソフトウェアの展開ウィザードが開きます。
-
アプリケーションを展開するコレクション(デバイスコレクションまたはユーザーコレクション)を検索して、[次へ] をクリックします。
-
[展開設定] ペインで [アクション] を[インストール]に [目的] を[必須]に設定します(無人インストールを有効にする)。[次へ] をクリックします。
-
[スケジュール] ペインで、対象のデバイスでソフトウェアを展開するスケジュールを指定します。
-
[ユーザー側の表示と操作] ペインで、[ユーザーへの通知] 動作を設定します。[メンテナンスの期限または期間中の変更を確定する(再起動が必要)] を選択し、[次へ] をクリックしてソフトウェアの展開ウィザードを終了します。
[完了] ペインで、成功メッセージが表示されます。
対象のエンドポイントデバイスを再起動します(すぐにインストールを開始する場合のみ必要)。
エンドポイントデバイスのCitrix Workspaceアプリは、利用可能なソフトウェアのソフトウェアセンターに表示されます。構成されたスケジュールに基づいて、自動的にインストールが開始します。オンデマンドでスケジュール設定したり、インストールしたりすることもできます。インストールの状態は、インストールの開始後、ソフトウェアセンターに表示されます。
デバイスコレクションを作成する
-
Configuration Managerコンソールを起動して、[資産とコンプライアンス] > [概要] > [デバイス] の順にクリックします。
-
[デバイスコレクション] を右クリックして、[デバイスコレクションの作成] を選択します。
デバイスコレクションの作成ウィザードが開きます。
-
[全般] ペインでデバイスの [名前] を入力して、[参照] をクリックして制限するコレクションを選択します。
これによって、デバイスの対象が決定されます。SCCMで作成されるデフォルトのデバイスコレクションの場合もあります。 [次へ] をクリックします。
-
[メンバーシップの規則] ペインで、[規則の追加] を選択してデバイスを絞り込みます。
ダイレクトメンバーシップの規則の作成ウィザードが開きます。
- [リソースの検索] ペインで、絞り込みたいデバイスに基づいて [属性名] を選択し、属性名を入力して、デバイスを選択します。
-
[次へ] をクリックします。[リソースの選択]ペインで、デバイスコレクションの一部にする必要があるデバイスを選択します。
[完了] ペインで、成功メッセージが表示されます。
-
[閉じる] をクリックします。
-
[メンバーシップの規則]ペインで、新しい規則の一覧が[次へ]をクリックの下に表示されます。
-
[完了] ペインで、成功メッセージが表示されます。[閉じる] をクリックして、デバイスコレクションの作成ウィザードを完了します。
[デバイスコレクション] の一覧に新しいデバイスコレクションが表示されます。新しいデバイスコレクションは、[ソフトウェアの展開] ウィザードの参照中のデバイスコレクションの一部です。
注:
MSIRESTARTMANAGERCONTROL属性をFalseに設定した場合、SCCMを使用してCitrix Workspaceアプリを構成すると失敗することがあります。 分析によると、Windows向けCitrix Workspaceアプリはこのエラーの原因ではありません。再試行で展開が成功することがあります。
Microsoft Endpoint Manager(Intune)へのCitrix Workspaceアプリの展開
Citrix Workspaceアプリ(Microsoft Endpoint Manager(Intune)のネイティブWin32アプリ)を展開するには、次の手順を実行します:
-
次のフォルダーを作成します:
-
インストールに必要なすべてのソースファイルを保存するフォルダー(例:
C:\CitrixWorkspace_Executable
)。 -
出力ファイル用のフォルダー。出力ファイルは
.intunewin
ファイルにあります(例:C:\Intune_CitrixWorkspaceApp
)。 -
Microsoft Win32コンテンツ準備ツールのフォルダー(例:
C:\Intune_WinAppTool
)。このツールは、インストールファイルを.intunewin
形式に変換するのに役立ちます。パッケージ化ツールは、Microsoft-Win32-Content-Prep-Toolからダウンロードできます。
-
-
インストールに必要なすべてのソースファイルを
.intunewin
ファイルに変換します:- コマンドプロンプトを起動し、Microsoft Win32コンテンツ準備ツールが存在するフォルダー(例:
C:\Intune_WinAppTool
)に移動します。 -
IntuneWinAppUtil.exe
コマンドを実行します。 - プロンプトで、次の情報を入力します:
-
ソースフォルダー:
C:\CitrixWorkspace_Executable
-
セットアップファイル:
CitrixWorkspaceApp.exe
-
出力フォルダー:
C:\Intune_CitrixWorkspaceApp
.intunewin
ファイルが作成されます。
-
ソースフォルダー:
- コマンドプロンプトを起動し、Microsoft Win32コンテンツ準備ツールが存在するフォルダー(例:
-
パッケージをMicrosoft Endpoint Manager(Intune)に追加します:
-
Microsoft Endpoint Manager(Intune)コンソールを開きます:
https://endpoint.microsoft.com/#home
。注:
以下の手順は
https://endpoint.microsoft.com/#home
でのみ実行できます。https://portal.azure.com
を使用してパッケージを追加することもできます。 - [Apps] > [Windows app] を選択してから、[+Add] をクリックします。
- [App type] ドロップダウンリストから [Windows app (Win 32)] を選択します。
- [App package file] をクリックし、CitrixWorkspaceApp.intunewinファイルを見つけて、[OK] をクリックします。
- [App information] をクリックし、必須の情報、[Name]、[Description]、[Publisher]を入力して、[OK] をクリックします。
-
[Program] をクリックし、次の情報を入力して、[OK] をクリックします:
- インストールコマンド:
CitrixWorkspaceApp.exe /silent
- アンインストールコマンド:
CitrixWorkspaceApp.exe /uninstall
- インストール動作:システム
- インストールコマンド:
-
[Requirement] をクリックし、必要な情報を入力して、[OK] をクリックします。
注:
[Operating System Architecture]リストから[x64]と[x32]の両方を選択します。オペレーティングシステムのバージョンは、Win 1607以降であれば何でもかまいません。
- [Detection rules] をクリックし、[Rules format] として [Manually configure detection rules] を選択してから、[OK] をクリックします。
-
[Add] をクリックし、必要な [Rule type] を選択してから、[OK] をクリックします。
-
[Rule type] が [File] の場合、パスはたとえば「
C:\Program Files (x86)\Citrix\ICA Client\wfica32.exe
」になります。 -
[Rule type] が [Registry] なら、[Path] として「
HKEY_CURRENT_USER\Software\Citrix
」を入力し、[Detection method] として [Key exists] を選択します。
-
[Rule type] が [File] の場合、パスはたとえば「
- [Return codes] をクリックし、デフォルトのリターンコードが有効かどうかを確認して、[OK] をクリックします。
- [Add] をクリックして、アプリをIntuneに追加します。
-
-
展開が成功したことを確認します:
- [Home] > [Apps] > [Windows] をクリックします。
-
[Device install status] をクリックします。
デバイスステータスでは、Citrix Workspaceアプリがインストールされているデバイスの数が表示されます。