コンテンツの双方向リダイレクト
双方向のコンテンツリダイレクトポリシーによって、クライアントからホスト(およびホストからクライアント)へのURLリダイレクトを有効にするか無効にできます。サーバーポリシーはCitrix Studioで設定し、クライアントポリシーは、Citrix Workspaceアプリのグループポリシーオブジェクト管理用テンプレートで設定します。
Citrixは、ホストからクライアントへのリダイレクトと、クライアントからURLへのリダイレクトのためのローカルアプリアクセスを提供します。ただし、ドメイン参加済みのWindowsクライアントについては、コンテンツの双方向リダイレクトを使用することをお勧めします。
グループポリシーオブジェクト管理用テンプレートを使用して、コンテンツの双方向リダイレクトを有効にできます。
注:
- ローカルアプリアクセスが有効であるセッションでは、コンテンツの双方向リダイレクトは機能しません。
- コンテンツの双方向リダイレクトは、サーバーとクライアントの両方で有効である必要があります。サーバーとクライアントのいずれかで無効になると、機能が無効になります。
- URLが複数ある場合、URLを1つずつ指定することもできますが、セミコロンで区切ったURLの一覧で指定しても構いません。ワイルドカード文字としてアスタリスク(*)を使用できます。
GPO管理用テンプレートを使用してコンテンツの双方向リダイレクトを有効化するには:
Windows向けCitrix Workspaceアプリを初めてインストールした場合のみ、グループポリシーオブジェクト管理用テンプレート構成を使用します。
- gpedit.mscを実行して、Citrix Workspaceアプリグループポリシーオブジェクト管理用テンプレートを開きます。
- [ユーザー構成] ノードで、[管理用テンプレート]>[従来の管理用テンプレート(ADM)]>[Citrixコンポーネント]>[Citrix Workspace]>[ユーザーエクスペリエンス] の順に移動します。
- [コンテンツの双方向リダイレクト]ポリシーを選択します。
-
[公開アプリケーション名またはデスクトップ名]フィールドに、リダイレクトされたURLの起動に使用するリソースの名前を入力します。
注:
URLが複数ある場合、URLを1つずつ指定するか、セミコロンで区切ったURLの一覧で指定します。ワイルドカード文字としてアスタリスク(*)を使用できます。
- [上記の名前の種類]で、必要に応じてリソースの[アプリケーション] または [デスクトップ]を選択します。
- [VDAへのリダイレクトを許可するURL]フィールドに、リダイレクトする必要があるURLを入力します。一覧はセミコロンで区切ります。
- [URL固有の公開アプリケーションまたはデスクトップの上書きを有効にしますか?]オプションを選択してURLを上書きします。
-
[表示]をクリックして、[VDAへのリダイレクトを許可するURL]フィールドのいずれかと一致する必要がある値の名前の一覧を表示します。値は公開アプリケーション名と一致する必要があります。
-
[クライアントへのリダイレクトを許可するURL:]フィールドに、サーバーからクライアントにリダイレクトする必要があるURLを入力します。一覧はセミコロンで区切ります。
注:
URLが複数ある場合、URLを1つずつ指定するか、セミコロンで区切ったURLの一覧で指定します。ワイルドカード文字としてアスタリスク(*)を使用できます。
- [適用]、[OK] の順にクリックします。
- コマンドラインから
gpupdate /force
コマンドを実行します。
制限事項:
セッションの起動に関する問題のため、リダイレクトが失敗してもフォールバックメカニズムは存在しません。
Chromiumベースのブラウザーでの双方向URLサポート
コンテンツの双方向リダイレクトを使用すると、サーバーとクライアントのポリシーを使用して、クライアントからサーバーへ、およびサーバーからクライアントへリダイレクトするようにURLを構成できます。
サーバーポリシーはDelivery ControllerとCitrix Workspaceアプリのクライアントポリシーで設定されます。ポリシーは、グループポリシーオブジェクト(GPO)管理用テンプレートを使用して設定されます。
バージョン2106以降、Google ChromeとMicrosoft EdgeにURLの双方向リダイレクトのサポートが追加されています。
前提条件:
- Citrix Virtual Apps and Desktopsバージョン2106以降。
- ブラウザーリダイレクトの拡張バージョン5.0。
Google ChromeブラウザーでURLの双方向リダイレクトを登録するには、Citrix Workspaceアプリインストールフォルダーから、次のコマンドを実行します:
%ProgramFiles(x86)%\Citrix\ICA Client\redirector.exe /regChrome /verbose
注:
Chromeブラウザーでこれらのコマンドを使用すると、コンテンツの双方向リダイレクト拡張機能がChromeウェブストアから自動的にインストールされます。
Google ChromeブラウザーでURLの双方向リダイレクトの登録を解除するには、Citrix Workspaceアプリインストールフォルダーから、次のコマンドを実行します:
%ProgramFiles(x86)%\Citrix\ICA Client\redirector.exe /unregChrome /verbose
注:
ブラウザー拡張機能ページにアクセスしたときに次のエラーが発生した場合は、エラーメッセージを無視してください:
Websocket connection to wss://... failed.
Citrix WorkspaceアプリでのURLリダイレクトの構成については、「コンテンツの双方向リダイレクト」を参照してください。
Webブラウザーコンテンツのリダイレクトについて詳しくは、Citrix Virtual Apps and Desktopsドキュメントの「ブラウザーコンテンツリダイレクト」を参照してください。
非アクティブなDesktop Viewerウィンドウの減光を無効にするには:
Desktop Viewerの複数のウィンドウを使用する場合、デフォルトではアクティブでないウィンドウが減光されます。複数のデスクトップを同時に表示する必要がある場合は、非アクティブなデスクトップの情報は読みづらくなる可能性があります。レジストリエディターを編集してデフォルトの設定を無効にし、Desktop Viewerウィンドウの減光を防ぐことができます。
注意
レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、オペレーティングシステムの再インストールが必要になる場合もあります。レジストリエディターの誤用による障害に対して、Citrixでは一切責任を負いません。レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。
-
ユーザーデバイスで、デバイスの現在のユーザーまたはデバイス自体で減光を防止するかどうかによって、DisableDimmingというREG_DWORDエントリを次のいずれかのキーで作成します。デバイスでDesktop Viewerを使用したことがある場合は、エントリが既に存在します:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Citrix\XenDesktop\DesktopViewer
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Citrix\XenDesktop\DesktopViewer
または、減光を制御する代わりに、同じREG_WORDエントリを次のキーのどちらかに作成することによって、ローカルポリシーを定義できます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Citrix\XenDesktop\DesktopViewer
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Citrix\XenDesktop\DesktopViewer
これらのキーを使用する前に、Citrix Virtual Apps and DesktopsおよびCitrix DaaSの管理者がこの機能のポリシーを設定しているかどうか確認してください。
エントリを1またはtrueのような0以外の値に設定します。
エントリが未指定、または0に設定されている場合は、Desktop Viewerウィンドウが減光します。複数のエントリが指定されている場合、次の方法が使用されます。この一覧の最初とそのエントリの値によって、ウィンドウを減光するかどうかが決まります:
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Citrix\…
- HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Citrix\…
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Citrix\…
- HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Citrix\…