キーボード
東アジア言語の汎用クライアントIME
汎用クライアントIME機能は、中国語、日本語、および韓国語(CJK)の文字の入力および表示エクスペリエンスを強化します。セッション中にこの機能を使用すると、カーソル位置にCJK文字を入力できます。この機能は、Windows VDAおよびLinux VDA環境で使用できます。
IMEは通常、候補ウィンドウ、テキスト作成ウィンドウなどのユーザーインターフェイス(UI)コンポーネントを表示します。テキスト作成ウィンドウには、作成に使用する文字とテキスト作成UI要素が含まれます。テキスト作成UI要素には、下線、背景色などがあります。候補ウィンドウには、候補リストが表示されます。
テキスト作成ウィンドウでは、確定済みの文字と作成中の文字を選択できます。作成ウィンドウと候補ウィンドウは、入力カーソルに沿って移動します。結果として、この機能により、テキスト作成ウィンドウでのカーソル位置での文字入力機能が強化されています。また、テキスト作成ウィンドウと候補ウィンドウでの表示機能も改善されています。
前提条件:
- Linux VDAの場合、クライアントキーボードレイアウトの同期とIMEの改善ポリシーを有効にします。
- Windows VDAの場合、Unicodeキーボードレイアウトのマッピングポリシー、クライアントキーボードレイアウトの同期およびIMEの改善ポリシーを有効にします。
- Citrix Linux VDAバージョン2012以降を使用します。Citrix Windows VDAの場合は、現在利用可能なすべてのWindows VDAバージョンが、汎用クライアントIME機能をサポートしています。
- ブラウザーの言語は、日本語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、または韓国語である必要があります。
- Google Chrome、Mozilla Firefox、Apple Safari 13以降、またはMicrosoft Edgeを使用します。
注:
- macOS、iOS、Androidプラットフォームの場合は、デバイスのシステム言語をCJK言語のいずれかに変更します。ブラウザーの言語は自動的に更新されます。
- Windows、Linux、およびChromeOSプラットフォームの場合、ブラウザーの言語をいずれかのCJK言語に変更します。
構成:
バージョン2105以降、汎用クライアントIME機能は、東アジア言語(日本語、中国語、韓国語)の入力でデフォルトで有効になっています。管理者は、StoreFrontサーバー(C:\ProgramFiles\Citrix\Receiver StoreFront\HTML5Client)のconfiguration.jsファイルを使用して、各東アジア言語で個別に機能を有効または無効にできます。
ブラウザー言語でこの機能を無効にするには、configuration.jsファイルを編集し、features.ime.mode.<languageID>
をseamlessIme
に設定します。seamlessImeが設定されている場合、汎用クライアントIME機能は無効になります。
configuration.js:
var HTML5_CONFIG = {
'features': {
'ime': {
'mode': {
'ja': 'seamlessIme',
'zh': 'seamlessIme',
'ko': 'seamlessIme'
}
}
}
}
<!--NeedCopy-->
特定の言語(日本語など)に対して汎用クライアントIME機能を無効にするには、次のようにJSONを追加します:
var HTML5_CONFIG = {
'features': {
'ime': {
'mode': {
'ja': 'seamlessIme'
}
}
}
}
<!--NeedCopy-->
ブラウザー言語でこの機能を有効にするには、configuration.jsファイルを編集してfeatures.ime.mode.<languageID>
をctxIme
に設定するか、modeプロパティを空({})のままにします。これはデフォルトの動作です。
configuration.js:
var HTML5_CONFIG = {
'features': {
'ime': {
'mode': {
'ja': 'ctxIme',
'zh': 'ctxIme',
'ko': 'ctxIme'
}
}
}
}
<!--NeedCopy-->
注:
構成によって、東アジア言語の入力に
seamlessIme
またはctxIme
のどちらを使用するかが決まります。他の言語の入力には影響しません。
機能の制限事項:
Windows、Mac、Linux、ChromeOS、iOS、AndroidクライアントプラットフォームでHTML5向けCitrix Workspaceアプリで拡張画面を使用する場合に、汎用クライアントIMEがサポートされるようになりました。ただし、マルチモニターセッションはまだサポート対象外であるため、代わりにサーバーIMEを使用できます。
サーバーIMEを有効にするには、次の操作を実行します:
1. Change the VDA or the server keyboard language to Chinese, Japanese or Korean (CJK) as required.
2. Change the client device keyboard language to English.
Microsoft Windowsロゴキーとその他のショートカットキーのサポート
Microsoft Windowsで実行されているセッションでMicrosoft Windowsロゴキーと次のキーの組み合わせのサポートが追加されています。ショートカットキーは、セッションツールバーで 全画面表示オプションを選択した場合にのみ機能します。
- Windows + R
- Windows + D
- Windows + E
- Windows + M
- Windows + S
- Windows + CTRL + S
- Windows + T
- Windows + U
- Windows +数字
- Windows + X
- Windows + K
また、Microsoft Windowsで実行されているセッションで、次のキーボードショートカットもサポートされるようになりました:
- Alt + Tab
- Escキー
- Ctrl + N
- Ctrl + T
- Ctrl + W
macOSで実行されているセッションで、次の追加のキーボードショートカットもサポートされるようになりました:
- Escキー
- Command + N
- Command + T
- Command + W
- Ctrl + N
- Ctrl + T
- Ctrl + W
キーボードショートカット
この機能を使用すると、フルスクリーンモードでいくつかの追加ショートカットをリダイレクトできます。Microsoft Windowsロゴキーとその他のキーボードショートカットのデフォルト設定は次のとおりです:
HTML5_CONFIG > features > keyboard > captureAllKeys。
captureAllKeysのデフォルト値はtrueに設定されます。デフォルトを変更するには、configuration.jsファイルを開き、属性をfalseに設定します。
注:
この機能はデフォルトで有効になっています。
スキャンコード入力モード
Citrix Workspaceアプリを使用すると、外部の物理キーボードを使用して、VDAのサーバー側のキーボードレイアウトと連携できます。管理者がスキャンコードモードを有効にすると、エンドユーザーはクライアントではなくサーバーのキーボードレイアウトを使用する可能性があります。
この機能により、特に東アジア言語の物理キーボードを使用する場合のユーザーエクスペリエンスが向上します。
注:
- デフォルトでは、この機能は無効になっています。
- タッチデバイスでは、スキャンコードが有効になっていると、Citrix Workspaceアプリでスクリーンキーボードソフトウェアが機能しません。
構成
スキャンコードでの入力方法は次の手段で構成できます:
- Configuration.js
Configuration.js
注:
- Citrixでは、configuration.jsファイルに変更を加える前に、バックアップを作成することをお勧めします。
- configuration.jsファイルを編集するには、管理者レベルの資格情報が必要です。
- configuration.jsファイルは、
C:\Program Files\Citrix\Receiver StoreFront\HTML5Client
フォルダーにあります。
スキャンコードのサポート機能を有効にするには、次の手順を実行します:
- configuration.jsファイルに移動します。
-
同ファイルを編集し、 scancode 属性を true に設定します。
このようなJSONデータの例を次に示します:
'features' : { 'ime': { 'scancode': true, } } <!--NeedCopy-->
- 変更を保存します。