Linux Virtual Delivery Agent

アプリケーションの公開

Linux VDAバージョン7.13では、Citrixでシームレスアプリケーション機能がサポート対象のすべてのLinuxプラットフォームに追加されました。この機能を使用するのに特別なインストール手順は不要です。

ヒント:

Linux VDA Version 1.4では、非シームレスな公開アプリケーションとセッションの共有のサポートがCitrixで追加されました。

Citrix Studioを使ってアプリケーションを公開する

デリバリーグループを作成したり、既存のデリバリーグループにアプリケーションを追加したりすると、Linux VDAにインストールしたアプリケーションを公開することができます。このプロセスは、Windows VDAにインストールしたアプリケーションを公開する場合と同様です。詳しくは、Citrix Virtual Apps and Desktopsドキュメント(使用中のCitrix Virtual Apps and Desktopsのバージョン)を参照してください。

注:

  • デリバリーグループの構成では、デリバリーの種類を [デスクトップとアプリケーション] または [アプリケーション] に設定します。

  • アプリおよびデスクトップの配信用に個別のVDAとデリバリーグループを作成することをお勧めします。

  • シームレスアプリケーションを使用するには、StoreFrontでシームレスモードを無効にしないでください。シームレスモードは、デフォルトで有効になっています。既に「TWIMode=Off」を設定して無効にしている場合は、「TWIMode=On」に変更するのではなく、この設定を削除してください。削除しない場合は、公開デスクトップを起動できないことがあります。

制限事項

Linux VDAでは、1人のユーザーが同じアプリケーションの複数の同時インスタンスを起動することはできません。

アプリセッションでは、アプリに固有のショートカットのみが正常に機能します。

既知の問題

アプリケーション公開時の既知の問題は次のとおりです:

  • 非矩形のウィンドウはサポートされません。ウィンドウの隅にサーバー側の背景が表示されることがあります。
  • ウィンドウの内容を公開アプリケーションからプレビューすることはサポートされていません。
  • 複数のLibreOfficeアプリケーションによってプロセスが共有されるため、Citrix Studioには最初に起動したもののみが表示されます。
  • 「Dolphin」などの公開されたQt5ベースのアプリケーションについてはアイコンが表示されないことがあります。この問題を解決するには、https://wiki.archlinux.org/title/Qtの記事を参照してください。
  • Linuxアプリケーションには多くの場合、使用中のアプリケーションに関する情報を含む[About]ウィンドウがあり、これらのウィンドウに詳細情報へのWebリンクが表示されます。[About]ウィンドウのWebリンクをクリックすると、calcgeditcalendarLibreOffice Suiteなどの公開アプリケーション内からブラウザーを起動できます。ブラウザーが意図せず起動されると、プリケーションの分離がバイパスされることになり、セキュリティ上の危険が発生する可能性があります。この問題に対応するには、次の手順を実行してデフォルトのブラウザーを変更します:
    1. カスタムの場所にnone.shファイルを作成します。次に例を示します:

      sudo mkdir /home/none sudo touch /home/none/none.sh sudo chmod +x /home/none/none.sh
    2. 次の行をnone.shファイルに追加します:

      #!/bin/bash echo "NONE"
    3. /etc/xdg/mimeapps.listファイルをsudo権限で作成して、次の行をmimeapps.listファイルに追加します:

      [Default Applications] text/html=none.desktop x-scheme-handler/http=none.desktop x-scheme-handler/https=none.desktop x-scheme-handler/about=none.desktop x-scheme-handler/unknown=none.desktop
    4. /usr/share/applications/none.desktopファイルをsudo権限で作成し、次の行をnone.desktopファイルに追加します:

      [Desktop Entry] Encoding=UTF-8 Version=1.0 Type=Application Terminal=false Exec=/home/none/none.sh Name=None Icon=/home/none/none.sh

      none.shファイルをカスタムの場所に配置できるため、none.desktopがnone.shファイルを適切に参照できることを確認してください。

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