ライセンスサーバーのアップグレード
Citrix製品をアップグレードするときは、Citrixライセンスサーバーもアップグレードする必要があります。新しくリリースされるライセンスサーバーには、より強固なセキュリティや既知の問題の修正などが取り入れられていることがあります。
また、新しいバージョンのCitrix製品は、古いバージョンのライセンスサーバーと互換性がない場合があります。新しいバージョンのライセンスサーバーでは、古いバージョンの製品と古いライセンスに対する互換性が維持されています。
カスタマーサクセスサービス契約の有効期間内であれば、Citrix製品の最新リリースへのバージョンアップグレードと、それに対応するライセンスシステムへのアップグレードを行うことができます。
バージョンアップグレード とは、製品の以前のバージョンから最新バージョンへの移行を指します。たとえば、XenDesktop 7.18からCitrix Virtual Desktops 7 1909への移行です。
エディションアップグレード とは、より高いエディションレベルの製品の購入を指します。たとえば、現在Advanced Editionを所有していて、Platinum Editionへのアップグレードを購入する場合です。
ライセンスサーバーをアップグレードする方法
Citrixでは最新のライセンスサーバーをインストールすることをお勧めします。新しいライセンスサーバーには後方互換性があるため、以前のバージョンの製品やライセンスファイルをサポートします。新しい製品の中には、最新のライセンスサーバーを使用しないと正しく動作しないものがあります。最新のバージョンは、シトリックス社のWebサイトのダウンロードページからインストールしたりアップグレードしたりできます。
UNCパス(\\server\share)からのライセンスサーバーのインストールはサポートされていません。ライセンスサーバーは、ローカルコピーからインストールしてください。
製品をアップグレードする前に、必要に応じてライセンスシステムをアップグレードしてください。
バージョン11.12.1よりも古いCitrixライセンスサーバーがインストールされている場合は、それをアンインストールしてからこのバージョンをインストールしてください。
Active Directory展開以外で、将来のすべてのインストールとアップグレードに新しいCitrixLicensing.exeファイルを使用します。この場合、.msiを使用します。.exeファイルおよび.msiファイルの両方がインストールに存在することを確認します。
お使いのライセンスサーバーのバージョンを確認するには、「最新のライセンスサーバーの使用」を参照してください。
システム要件については、「必要なシステム - Citrix Licensing」を参照してください。
重要
ライセンスサーバーの将来のアップグレードが正しく行われるように、既存のライセンスサーバーをアンインストールしてから新しいバージョンをインストールし、さらにライセンスサーバー設定ツールでインストール後の構成処理を正しく完了してください。
ライセンスサーバーをアップグレードするには:
シトリックス社のWebサイトのダウンロードページからライセンスサーバーコンポーネントをダウンロードして、ライセンスサーバーのインストーラー(CitrixLicensing.exe)を管理者として実行してウィザードに従って操作します。
製品メディアを使ってライセンスサーバーをアップグレードするには:
インストールに製品メディアを使用する場合、インストール後にCitrix Licensing Managerを使って一部の機能を有効にしなければならないことがあります。たとえば、Citrix Licensing Managerを使用してカスタマーサクセスサービスの更新を有効にします。
- ライセンスサーバーとして動作するコンピューターに、Citrix製品のメディアを挿入します。
- セットアップの起動画面が自動的に開かない場合は、WindowsエクスプローラーでAutorun.exeまたはAutoSelect.exeを起動します。
- 起動画面のメニューで[Citrixライセンスサーバー]をクリックし、画面の指示に従って操作します。
コマンドラインからライセンスサーバーをアップグレードするには:
コマンドプロンプトは、管理者権限で実行する必要があります。コマンドプロンプトを管理者権限で実行するには、[スタート] メニューの [コマンドプロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] を選択します。
コマンドラインによるアップグレードの際、ポートの変更はできません。
たとえば、次のコマンドを実行するとライセンスが無人セットアップでインストールされます(サイレントモード)。
CitrixLicensing.exe /quiet /l install.log INSTALLDIR=installdirectory CEIPOPTIN=ANON
- /quietでは、無人セットアップであることを指定します。
- /lでは、ログファイルの生成場所を指定します。
- INSTALLDIRでは、ライセンスサーバーの実行ファイルのインストール先フォルダーを指定します。これは、オプションのパラメーターです。デフォルトはc:\program files\citrix licensing または c:\program files (x86)\citrix\licensingです。
- CEIPOPTINでは、Citrixカスタマーエクスペリエンス向上プログラム(CEIP)またはCall Homeに参加するかしないか、する場合はその方法を指定します。これは、オプションのパラメーターです。デフォルトは [ANON] です。
- DIAG - Call Home
- ANON - CEIP
- NONE
CEIPとCall Homeの選択は、Citrix Licensing Managerで変更できます。
重要
Citrix Service Providerプログラムには、カスタマーエクスペリエンス向上プログラム(CEIP)およびCall Homeが必要です。ユーザーがCitrix Service Providerの場合は、CEIPまたはCall Homeを無効にすることはできません。
ライセンスサーバーのアップグレード時に新しい接続を確立
ライセンスサーバーのアップグレードプロセスでは、サービスを停止してライセンスサーバーをアップグレードしてから、サービスを再起動します。アップグレード中、製品は猶予期間のセルフライセンス状態になります。 ライセンスサーバーが再びオンラインになると、すべての製品サーバーは猶予期間から復帰してライセンス数が調整されます。この猶予期間は、通常の猶予期間の機能と同様に動作します。
エディションアップグレード時のライセンス操作
メンテナンスの特典でバージョンアップグレードの対象となっている場合、新しいライセンスを取得してライセンスサーバーに追加できます。さらに、管理コンソールで製品エディションの設定を変更する必要があります。影響を受けるサーバーへの接続数が少ないときは製品のエディション設定を変更するか、接続を別のサーバーにリダイレクトすることをお勧めします。エディション設定を変更した後は、変更を有効にするために、サーバーを再起動する必要があります。エディション設定の変更については、その製品のドキュメントを参照してください。ライセンスサーバーにアップグレードライセンスを追加しても、Citrix製品側でエディション設定を変更しておかないとユーザーがサーバーに接続できなくなります。
注
アップグレード前の製品エディションのライセンスは、アップグレード後もライセンス管理コンソールのダッシュボードビューに表示されますが、これらのライセンスは無効です。無効になったライセンスや不要なライセンス割り当てをライセンスサーバーから削除しないと、カスタマーサクセスサービスの有効期限に関する警告が繰り返し表示される場合があります。これらの警告を無効にすることはできません。不要なライセンスをライセンスサーバー上に保持していても、警告が表示されること以外に影響はありません。これらのライセンスを削除する場合は、「コンソールを使用しない管理」の「ライセンスファイルの削除」を参照してください。
エディションのライセンスをアップグレードするには:
- Webブラウザーで、http://www.citrix.comにアクセスします。
- [Log In]を選択してユーザーIDとパスワードを入力します。
- [Manage Licenses] を選択します。
- ランディングページの下部で、[Upgrade my licenses] を選択します。
- サイトの指示に従って操作して、製品のエディションをアップグレードします。
- 製品をダウンロードするか、メディアとして受け取るかを選択します。電子メールメッセージが送信されます。このメッセージには、citrix.comに戻って追加機能のライセンスを割り当てたりダウンロードしたりするための方法が説明されています。
- www.citrix.comにログオンしてライセンスを割り当てて、ライセンスファイルの生成、ライセンスファイルのダウンロード、およびライセンスサーバーでのライセンスの再読み込みを行います。