Licensing

ライセンスサーバーの要素

Citrixライセンスサーバーは、以下の要素で構成されています:

  • Citrixベンダーデーモン
  • オプション構成ファイル
  • CitrixライセンスのCustomer Experience Improvement Program(CEIP)およびCall Home
  • ライセンスの要求プロセス

次の図は、TCP/IPポートを介してライセンスサーバーと通信するCitrix製品を示しています。

TCP/IPの使用

Citrixベンダーデーモン

Citrix製品のライセンスは、ライセンスサーバー上で動作するCitrixベンダーデーモン(CITRIX)により付与されます。 Citrixベンダーデーモンは、チェックアウトされたライセンスの数と、どのCitrix製品がライセンスを使用しているかを追跡します。 CitrixベンダーデーモンとCitrix製品との通信はTCP/IPにより行われ、 デフォルトでは、CitrixベンダーデーモンはTCP/IPポート7279を使用します。

オプションファイル

オプションファイル(Citrix.opt)は、ライセンスサーバー構成ファイルです。 Citrixベンダーデーモンは再起動時、およびファイルの再読み込みコマンドの実行時にこのファイルを読み込みます。 この設定ファイルにより、製品サーバーが使用できるライセンス数、システムログの場所、ログレベル、そのほかのカスタマイズ情報などのライセンスの動作が定義されます。 カスタマーエクスペリエンス向上プログラム(CEIP)およびCall Homeの構成は、このファイルに保存されます。

重要

Flexeraは、ライセンスの使用を制御、維持、または制限するためにオプションファイルを編集する方法を提供しますが、 Citrixライセンスとは互換性がありません。 そのため、Citrixはそのような編集オプションをサポートしていません。

CitrixライセンスサーバーCustomer Experience Improvement Program(CEIP)およびCall Home

CitrixライセンスCEIP および Call Homeの使用状況および分析プログラムは、製品に関するエクスペリエンスを向上させるために設計され、お客様の許可によってデータを収集するプログラムです。 ライセンスサーバーをインストールした後、プログラムに匿名で参加したり、記名方式で参加したりできます。 インターネットにアクセスする必要があります。 プロキシサーバーの構成について詳しくは、「ライセンスサーバーの開始、インストール、構成」の「Citrix Licensing Manager、Customer Experience Improvement Program(CEIP)、およびCall Homeで使用するプロキシサーバーの構成」を参照してください。

ライセンスサーバーのインストール中に、CEIPはデフォルトで有効になります。 プログラムの参加は、Citrix Licensing Managerを使用していつでも変更できます。

重要

Citrix Service Providerプログラムでは、CEIPとCall Homeが必須です。 Citrix Service Providerライセンスをインストールしている場合、設定の変更はできますが、CEIPとCall Homeを無効にすることはできません。 ライセンスサーバーは、Citrix Service Providerライセンスを検出すると、日次のアップロードを適用します。

コマンドラインでのライセンスのインストール時に、オプションのパラメーターにより、CEIPOPTINでCEIPまたはCall Homeに参加するかしないか、する場合はその方法を指定できます。 デフォルトはCEIPです。

診断 - Call Home 匿名 - CEIP なし

コマンドラインによるインストールについて詳しくは、「ライセンスサーバーの開始、インストール、構成」の「Windows用ライセンスコンポーネントのインストール」を参照してください。

CitrixライセンスのCustomer Experience Improvement Program(CEIP)

CEIPへのご参加は任意です。 このプログラムにご参加いただくと、Citrix製品で動作するCEIPサービスにより展開環境の構成および使用に関する情報が匿名で収集されます。 このサービスの開始時間を基準にして、1日1回、収集されたデータが自動的にCitrixに送信されます。 CEIPは次のクラスのデータを収集します:

  • 構成データ
  • パフォーマンスおよび信頼性のデータ

プライバシーの保護方式:

  • Citrixは個人を特定できる情報を収集しません。
  • インストール時にIDがランダムに作成され、時系列的にデータ転送を追跡します。
  • CitrixはIPアドレス、サーバー名、またはドメイン名などの情報を記録しません。
  • すべてのデータはHTTPSを使って直接Citrixサーバーに送信されます。サードパーティのデータホストサービスには送信されません。
  • すべてのデータはCitrixサーバー上で安全に保護され、承認を受けた人物のみがアクセスできます。

Citrix Call Home

Call Homeへの参加は任意です。 このプログラムに参加すると、Citrix Call Homeによりシステムや製品の構成、パフォーマンス、エラーなどの情報を定期的に収集されます。 データにより、顧客として識別されます。 この情報は、サービスの開始時刻に応じて、1日に1回Citrix Insight Servicesに送信されます。 Citrixのサポートチームと製品チームが、この情報を使用して積極的に問題解決を図ります。

ライセンスの要求プロセス

Citrix製品がライセンスサーバーにライセンスを要求すると、Citrixベンダーデーモンがその要求をチェックして、ライセンスが使用可能かどうかを確認します。

ライセンスの要求プロセスには、製品の起動時とユーザーの接続時の2つの局面があります。

製品の起動時:

  • Citrix製品が起動すると、ライセンスサーバーの場所の情報をデータストアから取得します。
  • Citrix製品がCitrixベンダーデーモンに接続します。
  • Citrix製品がスタートアップライセンスをチェックアウトします。

ユーザーの接続時:

  • Citrix製品が動作するコンピューターにユーザーが接続します。
  • 製品が、ライセンスサーバーにライセンスを要求します。
  • Citrixベンダーデーモンが、ライセンスが使用可能かどうかを確認し、要求を許可または拒否します。
  • Citrixベンダーデーモンからの応答に基づいて、Citrix製品側のライセンスモジュールが製品の使用を許可または拒否します。
ライセンスサーバーの要素