コンソールを使用しないライセンスサーバー管理
注:
Citrixでは、Citrix.comのMy Accountでのライセンスエクスペリエンスの向上に取り組んでいます。[Manage Licenses] を選択することで、ライセンスをすばやく見つけ、割り当て、ダウンロードし、修正し、返却し、表示または非表示にすることができます。従来の[All Licensing Tools]も、一定期間ご利用いただけます。
Citrix Licensing Managerまたはライセンス管理コンソールを使用せずに実行できる管理手順もあります。可能な限り、適切なコンソールを使用することをお勧めします。ここでは、コンソールを使用できない場合に必要な手順について説明します。
- カスタマーサクセスサービスの更新ファイル
- ライセンスファイルの削除
- Windowsでのドメイン名切り捨ての無効化
- ライセンスサーバーをCitrix Cloudに登録
citrix.comでライセンス管理ツールを使用してライセンスの統合、インストール、再割り当て、再ダウンロードを実行できます。詳しくは、「citrix.comのMy Accountでライセンスを管理」を参照してください。
カスタマーサクセスサービス
カスタマーサクセスサービスの更新ライセンスファイルをcitrix.comからダウンロードした後で、このファイルをライセンスサーバーに追加する必要があります。カスタマーサクセスサービスの更新ライセンスを既存のライセンスファイルと同じフォルダーにコピーし、再読み込みを実行します。デフォルトでは、このフォルダーは32ビットシステムの場合はC:\Program Files\Citrix\Licensing\MyFiles、64ビットシステムの場合はC:\Program Files (x86)\Citrix\Licensing\MyFilesです。更新ライセンスをライセンスサーバーに追加すると、対象製品について、カスタマーサクセスサービスの契約期間中にリリースされるすべてのアップグレードバージョンが自動的に有効になります。
カスタマーサクセスサービス契約の部分的な更新:
環境内で2つの異なるリリースの製品を実行していて、一部のライセンスのカスタマーサクセスサービス契約を更新しない予定である場合は、製品ライセンスを2台のライセンスサーバーに分けて管理することをお勧めします。たとえば、XenDesktopバージョン7.16と7.18が環境に混在しているとします。カスタマーサクセスサービスは、最初に古い製品バージョンに適用されます。
例:
バージョン7.16のライセンスを200所有し、そのうちの100ライセンスのみに関してカスタマーサクセスサービスを更新するとします。7.18を実行しているコンピューターに接続することによって、7.16に必要なこれら100の更新ライセンスを消費する可能性があります。
2台のサーバーに異なるライセンスファイルを格納してライセンスを分離するには:
- 2台目のサーバーを選択してライセンスサーバーソフトウェアをインストールします。
- Citrix.comにアクセスして元のライセンスを2つの新しいファイルに再割り当てします。これらの元のライセンスは、元のライセンスサーバー上の現在のライセンスファイルに含まれています。
- ライセンスを、バージョン7.16の展開で使用する1台目のサーバーに割り当てます。
- 別のライセンスファイルを作成するライセンスを、バージョン7.18の展開で使用する2台目のサーバーに割り当てます。
- カスタマーサクセスサービスの更新ライセンスファイルを生成しダウンロードします。そして、それぞれのファイルを適用するサーバーにコピーします。
- Citrix製品の各バージョンが動作するすべてのコンピューターを、それぞれ対応するライセンスサーバーを参照するように設定します。ライセンスサーバーを参照するようにCitrix製品を設定する方法については、Citrix製品の管理者ガイドを参照してください。
ライセンスファイルの削除
製品のエディションをアップグレード(Standard EditionからAdvanced Edition、またはAdvanced EditionからPlemium Editionへのアップグレードなど)すると、新しいCitrix製品ライセンスが送付されます。citrix.comでこのライセンスを使用してライセンスファイルを生成し、それをCitrixライセンスサーバーに割り当てることができます。不要になったライセンスは、新しいライセンスの購入から90日以内にライセンスサーバーから削除する必要があります。ライセンスの削除には、以下の理由があります:
- ライセンス資産を正しく管理するため。
- ライセンス契約に準拠するため。
- 不必要な警告メッセージがライセンス管理コンソールに表示されないようにするため。
ライセンスファイルを削除するときの考慮事項
- 必要なライセンスファイルを誤って削除すると、使用可能なライセンスの数が少なくなることがあります。
- 新しいライセンスファイルをライセンスサーバーにインポートしてから、不要なライセンスファイルを削除してください。
- ライセンスファイルに記述されているすべてのINCREMENT行が不要になった場合は、そのファイルを削除できます。たとえば、アップグレードの適用により各INCREMENT行が新しいライセンスに置き換えられた場合は、以下の手順でそのファイルをライセンスサーバーから削除します。
- ライセンス管理コンソールを使用してライセンスファイルを追加した場合は、削除したファイルのためにコンソールのユーザーインターフェイスを更新する必要があります。
重要
オプションファイル(citrix.opt)やスタートアップライセンス(citrix_startup.lic)は削除しないでください。
- ライセンスサーバーで[サービス]コントロールパネルを開き、Citrix Licensingサービスを停止します。
- Windowsエクスプローラで、ライセンスファイルの格納場所を開きます。デフォルトでは、ライセンスファイルは以下の場所に保存されます:
- 32ビットサーバー:C:\Program Files\Citrix\Licensing\MyFiles
- 64ビットサーバー:C:\Program Files(x86)\Citrix\Licensing\MyFiles
- すべてのライセンスファイルをバックアップします。
- テキストエディター(Microsoftワードパッド推奨)を使用して各ライセンスファイル(.lic)を開き、不要なライセンスのINCREMENT行を特定します。
- すべてのINCREMENT行が不要であることを確認します。INCREMENT行について詳しくは、「ライセンスファイル」の「ライセンスファイルの形式」を参照してください。
- ファイルを閉じて、ファイル名の拡張子を.licから.oldに変更します。
- [サービス]コントロールパネルで、Citrix Licensingサービスを再起動します。
ドメイン名切り捨ての無効化
警告
レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、オペレーティングシステムの再インストールが必要になる場合もあります。レジストリエディターの誤用による障害に対して、Citrixでは一切責任を負いません。レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。
異なるドメインに同じユーザー名を持つ複数のドメインと複数のユーザーをホストする場合、ドメイン名の切り捨てを有効にすることができます。例:jack@mycompany.comおよびjack@newplace.com。さまざまなドメインに一意のユーザーが存在する場合、ライセンスサーバーが「@domain.com」を切り捨てないように確認してください。
ライセンスサーバーによってCitrix Service Providerライセンスが検出され、この機能が有効になります。
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以下のレジストリキーを検索します。
32ビットマシンの場合:HKLM\Software\citrix\licenseserver
64ビットマシンの場合:HKLM\Software\Wow6432Node\citrix\licenseserver
値の名前:UDUseDomain
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値のデータとして、1を設定します。
データ 説明 0 ドメイン名が切り捨てられます(デフォルト) 1 ドメイン名が切り捨てられません