Provisioningサーバー上でのターゲットデバイスの負荷分散
高可用性ネットワーク構成においてサーバーとターゲットデバイスのパフォーマンスを最適化するには、各vDiskで負荷分散を有効にします。
- コンソールでvDiskを右クリックして、[負荷分散] を選択します。[vDisk負荷分散] ダイアログボックスが開きます。
- vDiskの負荷分散を有効にした後で、負荷分散アルゴリズムについて次のようにカスタマイズすることができます:
- サブネットアフィニティ – このvDiskをターゲットデバイスに提供するために使用する、サーバーとNICの組み合わせを割り当てる場合は、次のサブネット設定から選択します。
- なし – サブネットを無視します。最も負荷の低いサーバーを使用します。この設定がデフォルトです。
- ベストエフォート – 同じサブネット内で最も負荷の低いサーバーとNICの組み合わせを使用します。サブネット内に使用できるサーバーとNICの組み合わせがない場合は、サブネットの外部で最も負荷の低いサーバーを選択します。選択したサブネット内で複数のサーバーを使用できる場合は、それらのサーバー間で負荷分散を実行します。
- 固定 – 同じサブネット内で最も負荷の低いサーバーとNICの組み合わせを使用します。サブネット内のサーバーで負荷分散を実行します。同じサブネット内にサーバーとNICの組み合わせがない場合は、このvDiskが割り当てられているターゲットデバイスを起動しません。
- 再配分を有効にするおよびトリガー率 – 指定したトリガー率を超えた場合に、各サーバー上のターゲットデバイスの数を再配分します。有効な場合は、約10分間隔で各サーバーのトリガー率がチェックされます。たとえば、vDiskのトリガー率が25%に設定されている場合、このvDiskを提供できるほかのサーバーと比べてこのサーバーの負荷が25%高負荷になると、10分以内に再配分が実行されます。
- サブネットアフィニティ – このvDiskをターゲットデバイスに提供するために使用する、サーバーとNICの組み合わせを割り当てる場合は、次のサブネット設定から選択します。
注:負荷分散アルゴリズムで負荷を決定するときは、各サーバーの サーバー電源設定が考慮されます。
以下の状況では負荷分散が失敗します:
- 特定の1台のサーバーを使用しているターゲットデバイスが5台未満のとき。
- すべての適格サーバーを使用しているターゲットデバイス数の平均が5台未満のとき。
- 任意のサーバーから起動中のターゲットデバイスの数が、そのサーバーに接続しているデバイス数合計の20%を超えるとき(一斉起動時の負荷移動によるスラッシングを防ぎます)。
負荷分散はターゲットデバイスが起動するときにも考慮されます。vDiskを提供すべき適格サーバーとして、最も負荷の低いProvisioningサーバーが決定されます。追加の適格サーバーがオンラインになるたびに、自動的に再配分が実行されます。
高可用性ネットワーク構成において負荷分散を実装するには
- 各Provisioningサーバーについて、[サーバープロパティ]ダイアログボックスの[全般]タブで性能等級を割り当てます。
- 各vDiskについて、[vDisk負荷分散]ダイアログボックスで負荷分散方法を選択し、追加の負荷分散アルゴリズム設定を定義します。
注: 高可用性モードのvDiskを使用しないターゲットデバイスは、別のサーバーに移せません。誤ってvDiskで高可用性が有効に構成されていて、有効な高可用性構成(Provisioningサーバーおよびストア)を使用していない場合、そのvDiskを使用するターゲットデバイスは停止する可能性があります。
Provisioningサーバー接続を手作業で再配分するには
- コンソールで接続を再配分するProvisioningサーバーを右クリックし、[デバイスの再配分]を選択します。[デバイスの再配分] ダイアログボックスが開きます。
- [再配分] をクリックします。再配分の結果を示すメッセージが [状態] 列に表示されます。
- [閉じる] をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
Provisioningサーバー上でのターゲットデバイスの負荷分散
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