Linux Virtual Delivery Agent

クリップボードリダイレクト

クリップボードリダイレクトを使用すると、VDAセッションで実行中のアプリケーションとクライアントデバイスで実行中のアプリケーションとの間でデータをコピーして貼り付けることができます。

この記事では、クリップボードリダイレクトを実現するために利用可能なCitrixポリシーについて説明します。

クリップボードリダイレクトに関するCitrixポリシー

クライアントクリップボードリダイレクト

この設定項目では、クライアントデバイスのクリップボードをVDAのクリップボードにマップすることを許可または禁止します。

デフォルトではクリップボードリダイレクトは [許可] に設定されています。

セッションとローカルのクリップボード間でデータを転送できなくするには、[禁止] を選択します。ただし、セッション内で動作するアプリケーション間でのクリップボードを介したデータ転送は無効になりません。

クリップボードリダイレクトの最大帯域幅(Kbps)

この設定項目では、セッションとローカルのクリップボード間でのデータ転送で使用可能な最大帯域幅(kbps)を指定します。

クリップボードリダイレクトの最大帯域幅(%)

この設定項目では、セッションとローカルのクリップボード間でのデータ転送で使用可能な最大帯域幅を、セッション全体に対する割合で指定します。

クリップボードのクライアントからセッションへの転送サイズを制限する

この設定項目では、コピーして貼り付ける1回の操作でクライアントデバイスから仮想セッションに転送できるクリップボードデータの最大サイズを指定します。

クリップボード転送サイズを制限するには、[クリップボードのクライアントからセッションへの転送サイズを制限する] 設定を有効にします。次に、[サイズ制限] フィールドに、ローカルクリップボードとセッション間のデータ転送のサイズを定義する値をキロバイト単位で入力します。

デフォルトでは、この設定は無効になっており、クライアントからセッションへの転送に制限はありません。

クリップボードのセッションからクライアントへの転送サイズを制限する

この設定項目では、コピーして貼り付ける1回の操作で仮想セッションからクライアントデバイスに転送できるクリップボードデータの最大サイズを指定します。

クリップボード転送サイズを制限するには、[クリップボードのセッションからクライアントへの転送サイズを制限する] 設定を有効にします。次に、[サイズ制限] フィールドに、セッションとローカルクリップボード間のデータ転送のサイズを定義する値をキロバイト単位で入力します。

デフォルトでは、この設定は無効になっており、セッションからクライアントへの転送に制限はありません。

クライアントクリップボードの書き込み制限とクライアントクリップボードに書き込みを許可する形式

これら2つの設定を有効にすると、特定のデータ形式をセッションからクライアントにコピーして貼り付けられるようになります(クライアントへの書き込み)。

以下のシステム定義のクリップボードデータ形式を追加できます。

  • CF_TEXT
  • CF_BITMAP
  • CF_METAFILEPICT
  • CF_SYLK
  • CF_OEMTEXT
  • CF_DIB
  • CF_PALETTE
  • CF_UNICODETEXT
  • CF_LOCALE
  • CF_DIBV5
  • CF_HDROP

セッションクリップボードの書き込み制限とセッションクリップボードに書き込みを許可する形式

これら2つの設定を有効にすると、特定のデータ形式をクライアントからセッションにコピーして貼り付けられるようになります(クライアントへの書き込み)。

以下のシステム定義のクリップボードデータ形式を追加できます。

  • CF_TEXT
  • CF_BITMAP
  • CF_METAFILEPICT
  • CF_SYLK
  • CF_OEMTEXT
  • CF_DIB
  • CF_PALETTE
  • CF_UNICODETEXT
  • CF_LOCALE
  • CF_DIBV5
  • CF_HDROP