RealTime Optimization Packのインストール
Optimization Pack のインストールファイルをダウンロードしていない場合は、RealTime Optimization Packのダウンロード方法に関するトピックを参照してください。
Optimization Packを新たにインストール(アップグレードではなく)する順序は重要です:
- Receiverが実行されている場合は終了します。
- HDX RealTime Media Engineをユーザーのデバイスにインストールします。
- XenDesktopを起動します。
- RealTime ConnectorをXenDesktopの仮想デスクトップおよびXenAppサーバー上にインストールします。
重要
XenAppまたはXenDesktopで、Optimization PackおよびSkype for Businessクライアントのパフォーマンスを必要以上に損なうことなく実行できるよう、アンチウィルスソフトウェアやセキュリティソフトウェアを設定します。
Citrix Receiver for WindowsにバンドルされているRealTime Media Engineのインストール
新しいBYODユーザーおよび在宅勤務ユーザーのために、Citrix Receiver for WindowsおよびRealTime Media Engineは、単一ユーザー用のインストールパッケージでダウンロードできます。最新バージョンのCitrix Receiver for Windowsをインストールすると、パッケージにRealTime Media Engineが含まれます。詳しくは、Citrix Receiver for Windowsのインストールに関する記事を参照してください。
Citrix Receiver for WindowsまたはRealTime Media Engineの累積更新プログラム(CU)または最新リリースごとに新しいパッケージが作成されるわけではありません。管理対象外デバイスを使用する新規ユーザーは、単一ユーザー用のパッケージをダウンロードし、自動更新を使用して、管理ポリシーの対象であるいずれかのコンポーネントの最新バージョンを入手できます。あるいは、ユーザーは各コンポーネントを手動で更新できます。
Citrix Receiver for Windowsをアンインストールして、再インストールする時に既にRealTime Media Engineがインストールされている場合、RealTime Media Engineのインストール時と同じモードを使用します。
重要
RealTime Connectorバージョン2.xは、RealTime Media Engineバージョン1.8とともに使用できません。RealTime Connectorバージョン2.3以降とこのバージョンのRealTime Media Engineを任意に組み合わせて使用できます。
RealTime Media Engineのユーザーへの展開
RealTime Media Engineをクライアントデバイスにインストールします。Media Engineにより、Microsoft Skype for Businessを使用したオーディオ/ビデオ通話およびピアツーピア通信のメディア処理がローカルで実行されます。
RealTime Media Engineをユーザーデバイスに展開する方法は、デバイスのオペレーティングシステムに応じて異なります。
HDX RealTime Media Engine 2.3 for Microsoft Skype® for BusinessからRealTime Media Engineファイルをダウンロードします。
RealTime Media EngineのWindowsデバイスへの展開
RealTime Connectorを使用するには、ホスト端末デバイスにRealTime Media Engineをインストールする必要があります。ここでは、Windowsオペレーティングシステムが動作するシンクライアント端末にRealTime Media Engineを展開する手順について説明します。
前提条件
WindowsクライアントデバイスにRealTime Media Engineを展開する前の準備:
- ユーザーデバイスにCitrix Receiverがインストールされており、XenDesktopやXenApp環境に接続できることを確認します。
- デバイスでRAMディスクを使用する場合は、上限までサイズを増やします。
RAMディスクのサイズを最大化するには
- デバイスにログオンします。
- Windowsの通知領域にFBWFというラベルの赤いアイコンが表示される場合は、次の手順に進みます。書き込みフィルターが無効になっています。
- Windowsの通知領域に緑のアイコンが表示される場合は、そのアイコンをクリックして[無効]を選択します。アイコンが赤くなります。
- デバイスを再起動してログオンします。
- [コントロールパネル]でRAMディスクを選択します。
- [RAMディスクの構成]ダイアログボックスで、ディスクサイズを上限まで増やします。
- デバイスを再起動します。
RealTime Media Engineの展開**
システム要件および前提条件が満たされていることを確認します。確認後、フラッシュドライブ、Webページ、またはネットワークドライブからインストーラーを使用できるようにして、RealTime Media Engineを展開できます。
- 端末またはコンピューターにログオンします。
- HDX_RealTime_Media_Engine_2.4_for_Windows.msiを実行します。使用条件に同意した後は、特に操作を行わなくてもインストールが完了します。
- 内蔵Windowsドライバーを使って、デバイスにWebカメラをインストールします。
RealTime Media EngineのMacデバイスへの展開
RealTime Connectorを使用するには、クライアントデバイスにRealTime Media Engineをインストールする必要があります。ここでは、サポートされるMac OSデバイスにRealTime Media Engineをインストールする方法について説明します。
RealTime Media Engineのインストールスクリプトを実行する前に、デバイスにCitrix Receiver for Mac 12.0以降がインストールされていることを確認してください。
RealTime Media Engineのインストールパッケージには、以下のコンポーネントが含まれています:
- HDXRealTimeMediaEngine.pkgのインストール
- HDXRealTimeMediaEngineのアンインストール
- Macに管理者としてログオンします。
- ダウンロードしたファイルHDX_RealTime_Media_Engine_2.4_for_OSX.dmgをダブルクリックします。ディスクイメージがマウントされます。
- インストールを開始するには、HDX_RealTime_Media_Engine_2.4_for_OSX.dmgをダブルクリックします。
- スクリプトにより表示される指示に従います。
- インストールが完了したら、そのインストールを確認します。Macの[システム環境設定]を開き、[その他] の [Citrix HDX RealTime Media Engine] を選択すると、インストールされたバージョンが表示されます。
- 公開アプリケーションとして実行しているMicrosoft Skype for Businessがある場合は、そのMicrosoft Skype for Businessを再起動します。
RealTime Media EngineのLinux端末デバイスへの展開
Optimization Packを使用するには、端末デバイスにRealTime Media Engineをインストールする必要があります。ここでは、すべてのサポートされるプラットフォームにRealTime Media Engineをインストールする方法について説明します。
重要
Citrix Readyワークスペースハブ(HDX Ready Piの新名称)については、使用しているデバイスのベンダー、NComputing、またはViewSonicが提供するダウンロードおよびインストール手順に従ってください。
前提条件
RealTime Media EngineをLinux端末デバイスに展開する前に、Citrix Receiver for Linuxをインストールする必要があります。Citrix Receiver for Linuxのダウンロードページを開き、ページに記載されているインストール先システム向けの指示に従います。
- 64ビットバージョンのRealTime Media Engineには、Citrix Receiver for Linux 13.2 x64以降が必要です。
- 32ビットバージョンのRealTime Media Engineには、Citrix Receiver for Linux 13.0 x86以降が必要です。
RealTime Media Engineのインストールスクリプトを実行するには:
RealTime Media Engineのインストールパッケージには、以下のコンポーネントが含まれています。このパッケージは、UbuntuとRed Hatで使用できます。Linuxのタイプが自動的に検出され、該当するパッケージがインストールされます。
32ビットパッケージのコンポーネント:
- EULA-ja.rtf
- HDXRTME_install.sh
- 次のDebianおよびRPMのパッケージを含む/i386サブディレクトリ:
- citrix-hdx-realtime-media-engine-2.4.0-XXX_i386.deb
- citrix-hdx-realtime-media-engine-2.4.0-XXX_i386.rpm
64ビットパッケージのコンポーネント:
- EULA-ja.rtf
- HDXRTME_install.sh
- 次のDebianおよびRPMのパッケージを含む/x86_64サブディレクトリ:
- citrix-hdx-realtime-media-engine-2.4.0-XXX_amd64.deb
- citrix-hdx-realtime-media-engine-2.4.0-XXX_x86_64.rpm
- コマンドを実行するディレクトリにインストールパッケージ全体を配置します。
- chmodコマンドを使って、**./HDXRTME_install.sh**を実行可能にします。
- ソフトウェアが存在するディレクトリのプロンプトで「**./HDXRTME_install.sh**」と入力して、スクリプトの指示に従ってください。
- 公開アプリケーションとして実行しているMicrosoft Skype for Businessがある場合は、そのMicrosoft Skype for Businessを再起動します。
既存のRealTime Media Engineのインストールをアップグレードする:
以前のバージョンのRealTime Media Engineをアップグレードした時と同じ ./HDXRTME_install.shスクリプトを使用します。
RealTime ConnectorのサーバーおよびVDAへのインストール
RealTime Connectorにより、オーディオやビデオによる会議の処理が最適化されます。XenAppおよびXenDesktop環境のユーザーがRealTime Connectorを使用できるようにするには、RealTime ConnectorをXenAppサーバーおよびXenDesktop仮想デスクトップにインストールします。
重要
RealTime ConnectorをサーバーおよびVDAに展開する前に、Skype for Businessがインストールされていることを確認してください。
XenDesktop環境へのインストール
ユーザーが使用するXenDesktop仮想デスクトップに、RealTime Connectorをインストールします。インストールする前に、XenDesktop仮想デスクトップでMicrosoft Skype for Businessが動作していないことを確認します。
重要
インストールする前に古いバージョンのRealTime Connectorをアンインストールしてください。
VDA/サーバーのオペレーティングシステムに応じて、32ビットまたは64ビットのいずれかのバージョンのRealTime Connectorを使用します。
RealTime Connectorをインストールするには:
- XenDesktop仮想デスクトップを起動して管理者としてログオンします。
- 仮想デスクトップでインストールファイルHDX_RealTime_Connector_2.4_for_Skype_For_Business.msiか HDX_RealTime_Connector_2.4_for_Skype_For_Business_32.msiを実行して、画面の指示に従って操作します。
XenApp環境へのインストール
RealTimeを使用できるようにするXenAppファームの各サーバーに、RealTime Connectorをインストールします。インストールの前に、サーバー上のどのセッションでもMicrosoft Skype for Businessが動作していないことを確認します。
重要
インストールする前に古いバージョンのRealTime Connectorをアンインストールしてください。
- XenAppサーバーに管理者としてログオンします。
- インストールファイルHDX_RealTime_Connector_2.4_for_Skype_For_Business.msiか HDX_RealTime_Connector_2.4_for_Skype_For_Business_32.msiを実行して、画面の指示に従って操作します。
アンチウィルスソフトウェアのスキャン対象からlync.exeを除外する
アンチウィルスまたはアンチマルウェアソフトウェアがサウンドの問題を引き起こす可能性があります。次のような問題を回避するには、ネットワークから切り離されたアンチウィルススキャナーも含めて、アンチウィルスおよびアンチマルウェアソフトウェアを更新して、Lync.exeをスキャン対象から除外します。
- 着信時の呼び出し音が一定の間隔で正しく鳴らない。
- デュアルトーンマルチ周波数(Dual Tone Multiple Frequency:DTMF)の再生が一定でなく、入力された番号の判別が難しい。
- 発信時の呼び出し音が途切れて聞こえる。
Optimization Packの無効化
警告
レジストリエディターの使用を誤ると、深刻な問題が発生する可能性があり、オペレーティングシステムの再インストールが必要になる場合もあります。レジストリエディターの誤用による障害に対して、シトリックスでは一切責任を負いません。レジストリエディターは、お客様の責任と判断の範囲でご使用ください。また、レジストリファイルのバックアップを作成してから、レジストリを編集してください。
以下の手順で、Optimization Packを無効にして、再度有効にします:
以下のレジストリキーをバックアップして削除するか、名前を変更します(例:VdiMediaProviderDisabled)。Skype for Businessを再起動すると、Optimization Packが無効になります。
Optimization Packを再度有効にするには、キーを復元するか、名前をVdiMediaProviderに戻します。
32ビットWindows上の64ビットSkype for Businessまたは32ビットSkype for Businessの場合:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\Lync\VdiMediaProvider
64ビットWindows上の32ビットSkype for Businessの場合:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Office\Lync\VdiMediaProvider
この記事の概要
- Citrix Receiver for WindowsにバンドルされているRealTime Media Engineのインストール
- RealTime Media Engineのユーザーへの展開
- RealTime Media EngineのWindowsデバイスへの展開
- RealTime Media EngineのMacデバイスへの展開
- RealTime Media EngineのLinux端末デバイスへの展開
- RealTime ConnectorのサーバーおよびVDAへのインストール
- XenDesktop環境へのインストール
- XenApp環境へのインストール
- アンチウィルスソフトウェアのスキャン対象からlync.exeを除外する
- Optimization Packの無効化