負荷分散
Session Recordingは、Session Recordingサーバー間の負荷分散をサポートします。この記事では、Citrix ADCを例として使用した負荷分散構成を説明しています。詳しくは、「既存の環境での負荷分散の構成」および「AzureでのSession Recordingの展開と負荷分散」を参照してください。
すべてのSession Recordingサーバー間で、負荷分散構成を同期できます。
注:
この負荷分散機能を使用するには、Session RecordingサーバーおよびSession Recording Agentのバージョン7.16以降が必要です。
負荷分散をサポートする場合のSession Recordingの変更内容:
- すべてのSession Recordingサーバーが、録画ファイルを保存する1つのフォルダーを共有します。
- すべてのSession Recordingサーバーが、1つのSession Recordingデータベースを共有します。
- (推奨)Session Recordingポリシーコンソールを1つだけインストールし、すべてのSession Recordingサーバーがこのコンソールを共有するようにしてください。
負荷分散の構成
この機能を使用するには、Citrix ADCとさまざまなSession Recordingコンポーネントで以下の手順を行います:
負荷分散の構成(Citrix ADC側)
負荷分散サーバーの構成
Citrix ADC内の負荷分散サーバーにSession Recordingサーバーを追加します。
負荷分散サービスの構成
- それぞれのSession Recordingサーバーで必要な各プロトコルに負荷分散サービスを追加します。
- (推奨)各サービスモニターにバインドする、関連するプロトコルモニターを選択します。
負荷分散仮想サーバーの構成
- 必要なプロトコルに基づいて、同じCitrix ADC仮想IPアドレスを持つ仮想サーバーを作成し、それらの仮想サーバーを関連する負荷分散サービスにバインドします。
- 各仮想サーバーでパーシステンスを構成します。
- (推奨)負荷分散の方法には、デフォルトの方法(LEASTCONNECTION)ではなく、LEASTBANDWITHまたはLEASTPACKETSを選択します。
- HTTPS仮想サーバーを稼働させるための証明書を作成します。
負荷分散の構成(Session Recording側)
Session Recordingサーバーがインストールされた各サーバーで、以下を実行します
- (推奨)Session Recordingサーバーのインストール時に、同じSession Recordingデータベース名を入力します。
- 管理者ログ機能を選択した場合、Citrixでは各Session Recordingサーバーのインストール時に指定した管理者ログデータベース名と同じ名前を入力することをお勧めします。
- ファイルストレージフォルダーの読み取り/書き込み権限をすべてのSession Recordingサーバーマシンアカウントと共有した後、Session Recordingサーバープロパティでこのファイルストレージフォルダーを共有フォルダーとして使用するように変更します。詳しくは、「録画の復元先の指定」を参照してください。
- Session Recordingサーバーレジストリキー(HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Citrix\SmartAuditor\Server)に、次の値を追加します。
値の名前:EnableLB
値のデータ:1(DWORD、つまり「有効」) -
Session RecordingストレージマネージャーのメッセージキューにHTTPまたはHTTPSプロトコルを選択した場合、Citrix ADC仮想IPアドレスのホストレコードを作成し、C:\Windows\System32\msmq\Mapping\sample_mapにリダイレクトを追加して、メッセージキューサービスを再起動します。
リダイレクトは以下のようにします:
<redirections xmlns="msmq-queue-redirections.xml"> <redirection> <from>http://<ADCHost>\*/msmq/private$/CitrixSmAudData</from> <to>http://<LocalFqdn>/msmq/private$/CitrixSmAudData</to> </redirection> <redirection> <from>https://<ADCHost>\*/msmq/private$/CitrixSmAudData</from> <to>https://<LocalFqdn>/msmq/private$/CitrixSmAudData</to> </redirection> </redirections> <!--NeedCopy-->
<ADCHost> は作成されたCitrix ADC仮想IPアドレスのFQDNで、<LocalFqdn> はローカルホストのFQDNです。
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(推奨)1つのSession Recordingサーバーレジストリを構成後、スクリプト「<Session Recordingサーバーのインストールパス>\Scripts\SrServerConfigurationSync.ps1 」を使用して、このサーバーレジストリから構成をエクスポートして、他のSession Recordingサーバーレジストリにインポートできます。スクリプト「SrServerConfigurationSync.ps1」を使用して、メッセージキューのリダイレクトマッピングを追加することもできます。
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1つのSession Recordingサーバーで、EnableLBレジストリ値を構成後、管理者としてコマンドプロンプトを起動し、powershell.exe -file SrServerConfigurationSync.ps1 –Action Export,AddRedirection –ADCHost <ADCHost> コマンドを実行します。ここで、<ADCHost> は、作成したCitrix ADC仮想IPアドレスのFQDNです。
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スクリプトの実行後、SrServerConfig.regというファイル名のエクスポート済みレジストリが生成され、sr_lb_map.xmlがC:\Windows\System32\msmq\Mappingパスに追加されます。
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その他のSession Recordingサーバーで、上の手順で生成されたSrServerConfig.regをコピーし、管理者としてコマンドプロンプトを起動し、powershell.exe -file SrServerConfigurationSync.ps1 –Action Import,AddRedirection –ADCHost <ADCHost> コマンドを実行します。ここで、<ADCHost> は、作成したCitrix ADC仮想IPアドレスのFQDNです。
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スクリプトの実行後、EnableLB値が他のSession Recordingサーバーのレジストリキーに追加され、sr_lb_map.xml がC:\Windows\System32\msmq\Mapping パスに追加されます。
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Session Recording AgentがインストールされたマシンのSession Recording Agentプロパティで以下を行います
- Session RecordingストレージマネージャーメッセージのキューにHTTPまたはHTTPSを選択した場合、[Session Recordingサーバー] テキストボックスにはCitrix ADC仮想IPアドレスのFQDNを入力します。
- Session RecordingストレージマネージャーメッセージのキューにデフォルトのTCPプロトコルを選択した場合、[Session Recordingサーバー] テキストボックスにはCitrix ADC仮想IPアドレスを入力します。
Session Recording Playerがインストールされたマシンで以下を行います
Citrix ADC仮想IPアドレスまたはそのFQDNを、接続されたSession Recordingサーバーとして追加します。
Session RecordingデータベースがインストールされたSQL Serverで以下を行います
共有Session RecordingデータベースにすべてのSession Recordingサーバーマシンアカウントを追加し、それらにdb_owner権限を割り当てます。