Citrix Provisioning

構成ウィザードのサイレント実行

製品ソフトウェアのサイレントインストール

ターゲットデバイス、Citrix Provisioningサーバー、およびコンソールは、次のコマンドを使用してデフォルトのインストールディレクトリにサイレントインストールすることができます:

<Installer Name>.exe /s /v"/qn"
<!--NeedCopy-->

別の宛先を設定するには、INSTALLDIRオプションを使用します:

<Installer Name>.exe /s /v"/qn INSTALLDIR=D:\Destination"
<!--NeedCopy-->

注:

Citrix Provisioningクライアントのサイレントインストールを実行すると、クライアントを再起動できないため、その後のアップグレードウィザードを使用したアップグレードが失敗します。

構成ウィザードのサイレント実行のワークフロー

ファーム内の複数サーバーをサイレントに構成するための基本手順は次のとおりです:

  • ファーム内の構成済みのProvisioningサーバーからConfigWizard.ansファイルを作成するか、手動で作成します。ファイルを手動で作成するには、「 ConfigWizard.ansファイルを手動で作成」を参照してください。
  • ConfigWizard.ansファイルをファーム内のほかのサーバーにコピーし、各サーバーと一致するようにConfigWizard.ansファイル内のIPアドレスを変更します。
  • 各サーバーでConfigWizard.exe/aパラメーターを付けて実行します。

構成ウィザード回答ファイルのセキュリティ強化

構成ウィザード回答ファイルには、データベースアカウントやドメインアカウントへのパスワードなどの機密フィールドがあります。Citrix Provisioningバージョン2303以降では、これらのパスワードは強化されたセキュリティで保護されています。そのため、構成ウィザードを使用して新しい回答ファイルを作成する際は、パスワードを暗号化するためのパスフレーズを指定してください。回答ファイルを使用するときは、同じパスフレーズを使用する必要があります。Citrix Provisioningバージョン2303より前の構成ウィザードで作成された回答ファイルを引き続き使用することもできます。

構成ウィザードを使用してConfigWizard.ansファイルを作成

  1. 構成済みのサーバーで、ConfigWizard.exeを/sおよび/pパラメーターを付けて実行します。使用法:

    • /P:パスフレーズを要求
    • /P:phrase:コマンドラインでパスフレーズを指定
  2. [Farm Configuration]ページで、[Join existing farm] をクリックします。
  3. [Citrix Cloud] ページで、[Citrix Cloudに参加する] または [Citrix Cloudに参加しない] を選択します。
  4. 引き続き構成ウィザードの残りのページで構成設定を選択して、[完了] を選択します。
  5. この結果作成されるConfigWizard.ansファイルを、\\ProgramData\\Citrix\\Provisioning ServicesにあるCitrix Provisioningのアプリケーションデータフォルダーからコピーします。

ConfigWizard.ansファイルをコピーして変更

  1. 各サーバーのCitrix ProvisioningのアプリケーションデータフォルダーにConfigWizard.ansファイルをコピーします。
  2. StreamNetworkAdapterIP=の値を、構成するサーバーのIPアドレスに変更します。サーバー上のCitrix Provisioningで複数のIPアドレスを使用している場合、IPアドレスの間をコンマで区切ります。

構成ウィザードをサイレントに実行

サーバーを構成するには:

各サーバーでConfigWizard.exe/a /pパラメーターを付けて実行します。/pパラメーターは、パスフレーズで暗号化を強化します。パスフレーズは、回答ファイルの作成時に指定したものと同じである必要があります。たとえば、次を使用します:

  • /P:パスフレーズを要求
  • /P:phrase:コマンドラインでパスフレーズを指定

注:

Citrix Provisioningバージョン2212以前で作成された回答ファイルを使用する場合は、/Pを省略できます。

ファームをCitrix Cloudに参加させる場合は、/aオプションを使用する際、Citrix Cloud管理者の資格情報を構成ウィザードに提供する必要があります。この資格情報は、ファーム内のCitrix ProvisioningサーバーをCitrix Cloudに登録または再登録するために必要です。資格情報を対話形式ではない方法で提供するには、以下を行います:

  1. Citrix Cloud管理者アカウント用の安全なクライアントを作成し、Citrix Provisioningサーバーにsecureclient.csvファイルをダウンロードします。
  2. Citrix Provisioningサーバーで、PowerShellコマンドのSet-XdCredentialsを使用してセキュアクライアントを適用し、デフォルトのプロファイルを選択します。例:

    Set-XDCredentials -SecureClientFile secureclient.csv -CustomerId xxxxxxx -ProfileType CloudApi -StoreAs default
    <!--NeedCopy-->
    

セキュアクライアントを作成する手順については、Citrix Developerドキュメント https://developer.cloud.com/citrix-cloud/citrix-cloud-api-overview/docs/get-started-with-citrix-cloud-apis/ の「Get started with Citrix Cloud APIs」を参照してください。

Citrix DaaS Remote PowerShell SDKについて詳しくは、「https://docs.citrix.com/en-us/citrix-daas/sdk-api.html/」を参照してください。

ConfigWizardパラメーターの有効なリストの場合は以下を行います:

  1. ConfigWizard.exe/?パラメーターを付けて実行します。
  2. Citrix Provisioningのアプリケーションデータフォルダーで、この結果作成されるConfigWizard.outファイルを開きます。
  3. ファイルの末尾へ移動し、すべての有効なパラメーターを表示します。

コマンドの一覧および説明を取得するには、/ cパラメーターを使用します。

ConfigWizard.ansファイルを手動で作成

ConfigWizard.ansファイルを最初から作成する場合は、Unicodeとして保存できるテキストエディタを使用してConfigWizard.ansという名前のファイルを作成し、Unicodeとして保存します。以下の表のパラメーターを入力します。構成に関連するすべてのパラメーターを含めます。

画面 UIオプション 手動パラメーター
DHCPサービス このコンピューターで実行しているサービス:Microsoft DHCP IPServiceType=0
  Citrix Provisioning BOOTPサービス IPServiceType=1
  他のBOOTPまたはDHCPサービス IPServiceType=2
  別のコンピューターで実行しているサービス 含まれない
PXEサービス このコンピューターのMicrosoft DHCP PXEServiceType=0
  このコンピューターのCitrix Provisioning PXEサービス PXEServiceType=1
  別のコンピューターで実行しているサービス PXEServiceType=0
ファーム構成 ファームは構成済みです FarmConfiguration=0
  ファームを作成 FarmConfiguration=1
  既存のファームに参加 FarmConfiguration=2
データベースサーバー DatabaseAdminAuthentication DatabaseAdminAuthentication= < ActiveDirectoryIntegratedまたはSqlPassword>
  DatabaseAdminUsername DatabaseAdminUsername=<SQLログイン>(DatabaseAdminAuthenticationがSqlPasswordの場合にのみ使用されます)
  DatabaseAdminPassword DatabaseAdminPassword=<パスワード>(DatabaseAdminAuthenticationがSqlPasswordの場合にのみ使用されます)
データベースサーバー([ファームを作成] または [既存のファームに参加] の後) DatabaseAuthentication DatabaseAuthentication=<ActiveDirectoryIntegratedまたはSqlPassword>
  DatabaseUsername DatabaseUsername=<SQLログイン>(DatabaseAuthenticationがSqlPasswordの場合にのみ使用されます)
  DatabasePassword DatabasePassword=<パスワード>(DatabaseAdminAuthenticationがSqlPasswordの場合にのみ使用されます)
  サーバー名 DatabaseServer =<dBName><NonDefaultSQLPort> (デフォルトのポートの場合、ポート値を省略)
  インスタンス名 DatabaseInstance =<インスタンス名>
  データベース名 DatabaseNew=<データベース名>
  SQL ServerのMultiSubnetFailoverを常時有効にします MultiSubnetFailover =<0または1>
  データベースミラーフェールオーバーパートナーサーバー名 FailoverDatabaseServer=<データベース名><NonDefaultSQLPort>(データベースミラーフェールオーバーパートナーが使用されていない場合、この値は省略されるか、値が空になります)
データベースミラーフェールオーバーパートナーインスタンス名
新しいファーム(新しいファームが作成される場合) ファーム名 FarmNew=<ファーム名>
  サイト名 SiteNew=<サイト名>
  コレクション名 CollectionNew=<コレクション名>
  ファーム管理者グループ: PVSサーバーがActive Directoryにある場合 ADGroup=<ADグループへのパス> 例:test.local/Users/Domain Users
  PVSサーバーがWorkgroupにある場合 Group=<ローカルグループへのパス> 例:PVS-Server-1/Administrators
新しいストア(新しいファームが作成される場合) ストア名 Store=<ストア名>
  デフォルトパス DefaultPath=<ストアパス>
既存のファーム(既存のファームに参加する場合) ファーム名 FarmExisting=<データベース名>
サイト(既存のファームに参加する場合) 既存のサイト; サイト名 ExistingSite=<サイト名>
  新しいサイト; サイト名 Site=<サイト名>
  コレクション名 Collection=<コレクション名>
ストア(既存のファームに参加するとき) 既存のストア; ストア名 ExistingStore=<ストア名>
  新しいストア; ストア名 Store=<ストア名>
  デフォルトパス DefaultPath=<ストアへのパス>
ライセンスサーバー ライセンスサーバー名 LicenseServer=<CitrixライセンスサーバーのIP, ホスト名, FQDN>
  ライセンスサーバーのポート LicenseServerPort=<ライセンスサーバーのポート>(27000はデフォルトのポート)
  オンプレミス(ライセンスの種類) licenseSKU=0
  クラウド(ライセンスの種類) licenseSKU=1
ユーザーアカウント Network Serviceアカウント Network=1
  Web Services For Licensingポート LicenseWebServicesPort=<LicenseWebServicesPort>(8083がデフォルトのポート)
ユーザーアカウント Network Serviceアカウント Network=1
  指定されたユーザーアカウント; ユーザー名/ドメイン <ドメイン\ユーザー名>
  パスワード UserName2=<パスワード>
Active Directoryコンピューターアカウントのパスワード パスワードの更新間隔日数 PasswordManagementInterval=<日数>(このパラメーターを含めると [コンピューターアカウントのパスワードを自動的に更新する] が有効になります)
ネットワーク通信 ストリーム配信ネットワークカード StreamNetworkAdapterIP=<IPofStreamingNIC1,IPofStreamingNIC2,…>(コンマ区切りのIP一覧)
  管理ネットワークカード ManagementNetworkAdapterIP=<管理NICのIP>(1つのIPのみ)
  注: ネットワークカードは、ストリーム配信と管理の両方に使用できます。  
  最初の通信ポート IpcPortBase=6890
  サーバー通信に使用される合計ポート数 IpcPortCount=20
  コンソールポート SoapPort=54321
ストリーム配信サーバー起動一覧 起動サーバーを指定してください(最大数は4、LS1~LS4) LS#=<IP,デフォルトのサブネットマスク,デバイスゲートウェイ,サーバーポート>
    デフォルトのサブネットマスクとデバイスゲートウェイには、情報がDHCPによって提供される場合は0.0.0.0を使用します
    LS1=1.1.1.57,255.255.254.0,10.192.176.1,6910
    LS2=2.2.2.92,0.0.0.0,0.0.0.0,6910
詳細なストリーム配信サーバー起動一覧 詳細モード (診断情報を表示します) AdvancedVerbose=<0または1>
  インタラプトセーフモード (起動中にデバイスが停止する場合に選択します) AdvancedInterruptSafeMode=<0または1>
  拡張メモリのサポート AdvancedMemorySupport=<0または1>
  ネットワーク復元方法 AdvancedRebootFromHD=<ネットワーク接続を復元する場合は0、ハードディスクから再起動する場合は1>
  復元時間 (秒) AdvancedRecoverSeconds=<秒単位の時間>
  ログオンポーリングタイムアウト AdvancedLoginPolling=<ミリ秒単位の時間>
  ログオン一般タイムアウト AdvancedLoginGeneral=<ミリ秒単位の時間>
SOAP SSL構成 SSLポート SSLPort=54323
  SSL証明書 SSLCert=<トークン>
問題の報告の構成 My Citrixユーザー名 CisUserName=<ユーザー名>
  パスワード CisPassword=<パスワード>