GRID以外の3Dグラフィック
概要
Linux VDAでNVIDIA GRID 3Dカードだけでなく、GRID以外の3Dカードもサポートするように機能が拡張されました。
インストール
GRID以外の3Dグラフィックスの機能を使用するには、以下を実行する必要があります:
- 前提条件としてXDamageをインストールします。通常、XDamageはXServerの拡張機能として存在しています。
- Linux VDAをインストールする場合は、
CTX_XDL_HDX_3D_PRO
をY
に設定します。環境変数については、「手順3:Runtime Environmentをセットアップしてインストールを完了する」を参照してください。
構成
Xorgの構成ファイル
ご使用の3DカードドライバーがNVIDIAの場合、構成ファイルは自動でインストールおよび設定されます。
他の種類の3Dカード
ご使用の3DカードドライバーがNVIDIA以外の場合は、/etc/X11/
にインストールされている4つのテンプレート構成ファイルを変更する必要があります。
- ctx-driver_name-1.conf
- ctx-driver_name-2.conf
- ctx-driver_name-3.conf
- ctx-driver_name-4.conf
ctx-driver_name-1.conf を例として使用しながら、以下の手順に従ってテンプレート構成ファイルを変更します:
-
driver_name は、実際のドライバー名で置き換えてください。
たとえば、ドライバー名が
intel
の場合は、構成ファイル名をctx-intel-1
に変更できます。 -
ビデオドライバー情報を追加します。
各テンプレート構成ファイルには、「Device」という名前のセクションがあり、コメントアウトされています。このセクションでは、ビデオドライバー情報を記述します。ビデオドライバー情報を追加する前に、このセクションを有効にします。このセクションを有効にするには:
-
製造元から提供されている3Dカードガイドを参照して構成情報を確認します。ネイティブ構成ファイルを生成できます。Linux VDA ICAセッションを使用していないときに、ネイティブ構成ファイルを使用して、ローカル環境で3Dカードが動作可能であることを確認します。
-
ネイティブ構成ファイルの[Device]セクションを ctx-driver_name-1.conf にコピーします。
-
-
次のコマンドを実行して、手順1で設定した構成ファイル名をLinux VDAが認識できるようにレジストリキーを設定します。
/opt/Citrix/VDA/bin/ctxreg create -k "HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Citrix\XDamage" -t "REG_SZ" -v "DriverName" -d "intel" --force <!--NeedCopy-->
GRID以外の3Dグラフィック機能を有効にする
GRID以外の3Dグラフィック機能はデフォルトで無効です。次のコマンドを実行してXDamageEnabledを1に設定することで有効にできます。
/opt/Citrix/VDA/bin/ctxreg create -k "HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Citrix\XDamage" -t "REG_DWORD" -v "XDamageEnabled" -d "0x00000001" --force
<!--NeedCopy-->
トラブルシューティング
グラフィック出力がないか文字化けする
ローカルで3Dアプリケーションを実行でき、すべてを適切に構成しているのにグラフィック出力がないまたは不明瞭であるとすると、原因はバグです。/opt/Citrix/VDA/bin/setlogを使用してGFX_X11をverboseに設定することでデバッグ用にトレース情報を収集します。
ハードウェアエンコーディングが機能しない
この機能ではソフトウェアエンコーディングのみをサポートしています。