ストアの最適なHDXルーティングの構成
最適なCitrix Gatewayルーティングを構成して、HDXエンジンからStoreFrontを使用してCitrix Virtual Apps and Desktopsの公開アプリケーションにアクセスするICA接続の処理を最適化します。通常、サイトの最適なゲートウェイは、同じ地理的な場所に配置されます。
「最適なCitrix Gatewayアプライアンス」は、ユーザーがStoreFrontにアクセスするときに最適なゲートウェイが使用されない展開環境でのみ定義します。起動要求をその要求元のゲートウェイ経由で返送する必要がある場合、StoreFrontがこれを自動的に行います。
ゲートウェイを特定のリソースフィード(Delivery Controller)またはゾーンにマッピングできます。一般に、ゾーンはある地理的な場所にある1つのデータセンターを表します。1つの最適なゲートウェイを複数のゾーンにマッピングすることができますが、通常は単一のゾーンを使用してください。各ゾーンには少なくとも1つの最適なCitrix Gatewayがあり、そのCitrix Gatewayがそのゾーン内のリソースへのHDX接続に使用されることが想定されます。
Citrix Virtual Apps and Desktopsを使用する場合、ゾーンはStudioで定義され、StoreFrontで定義されたゾーンは、Studioで定義されたゾーン名と正確に一致する必要があります。詳しくは、「ゾーン」を参照してください。
Citrix Desktops as a Serviceを使用する場合、ゾーンはリソースの場所に相当します。リソースの場所はCitrix Cloudコンソールで定義され、StoreFrontで定義されたゾーンはCitrix Cloudコンソールで定義されたリソースの場所の名前と完全に一致する必要があります。詳しくは、「リソースの場所の設定」を参照してください。
ファーム使用のシナリオ例
1×UKゲートウェイ -> 1×UK StoreFront
- UKアプリおよびデスクトップ(ローカル)
- USアプリおよびデスクトップ(UKユーザーのフェールオーバーとして)
1×USゲートウェイ -> 1×US StoreFront
- USアプリおよびデスクトップ(ローカル)
- UKアプリおよびデスクトップ(USユーザーのフェールオーバーとして)
UKゲートウェイは、UKのStoreFrontを使用して、アプリやデスクトップなどのUKがホストするリソースへのリモートアクセスを提供します。
UKのStoreFrontには、UKおよびUSベース両方の定義されたCitrix Gatewayと、Delivery Controller一覧にUKおよびUS Controllerがあります。UKのユーザーは、地理的に同じ場所に配置されたゲートウェイ、StoreFront、およびファームを使用してリモートリソースにアクセスします。UKのリソースが使用不能になった場合は、フェールオーバーとして一時的にUSのリソースにアクセスできるようになります。
最適なゲートウェイルーティングがない場合、すべてのICA起動は、リソースが地理的にどこに位置しているかにかかわらず、起動要求を行ったUKゲートウェイを経由します。デフォルトでは、起動要求時にその要求元のゲートウェイがStoreFrontにより動的に識別されます。最適なゲートウェイルーティング構成によりこの動作が無視され、USリソースへの接続がUSファームに地理的に近いゲートウェイを経由するようになります。
注:
最適なゲートウェイとしてマップできるのは、各サイトのStoreFrontストアについて1つのみです。
ゾーン使用のシナリオ例
1×CAMZone -> 2×UK StoreFront
- ケンブリッジ(UK):アプリおよびデスクトップ
- フォートローダーデール(US東部):アプリおよびデスクトップ
- バンガロール(インド):アプリおよびデスクトップ
1×FTLZone -> 2×US StoreFront
- フォートローダーデール(US東部):アプリおよびデスクトップ
- ケンブリッジ(UK):アプリおよびデスクトップ
- バンガロール(インド):アプリおよびデスクトップ
1×BGLZone -> 2×IN StoreFront
- バンガロール(インド):アプリおよびデスクトップ
- ケンブリッジ(UK):アプリおよびデスクトップ
- フォートローダーデール(US東部):アプリおよびデスクトップ
図1:最適ではないゲートウェイルーティング
図2:最適なゲートウェイルーティング
最適なHDXルーティングの構成
- Citrix StoreFront管理コンソールの左ペインで [ストア] ノードを選択して、結果ペインでストアを選択します。[操作] ペインで、[ストア設定の構成] を選択します。
- [最適なHDX ルーティング] タブを選択します。
- ゲートウェイを選択します。
- 特定のDelivery Controllerからリソースにアクセスするときにゲートウェイを使用するには、[Delivery Controllerの管理] をクリックして1つ以上のDelivery Controllerにチェックを入れます。
- ゾーン内のDelivery Controllerのグループからリソースにアクセスするときにゲートウェイを使用するには、[ゾーンの管理] をクリックして1つ以上のゾーンを入力します。
- デフォルトでは、Delivery Controllerまたはゾーンを追加すると、[直接アクセス] にチェックが入ります。これは、ゲートウェイを経由してStoreFrontに接続しているユーザーに対してのみ、StoreFrontがゲートウェイを使用してStoreFrontを起動することを意味します。ゲートウェイを経由することなくStoreFrontに直接接続したユーザーのリソースを起動するためにもゲートウェイを使用したい場合は、[直接アクセス]のチェックを外します。
- ユーザーがゲートウェイ経由でStoreFrontにリモートアクセスする場合でも、ゲートウェイを使用せずに特定のリソースに常に直接接続したい場合は、[ゲートウェイを使用しない] を選択し、いくつかのDelivery Controllerまたはゾーンを選択します。
。
PowerShellを使用して最適なCitrix Gatewayルーティングを構成するには
-
ストアに最適なゲートウェイルーティングを構成するには、Register-STFStoreOptimalLaunchGatewayを使用します。
-
ストアに最適なゲートウェイルーティングを削除するには、Unregister-STFStoreOptimalLaunchGatewayを使用します。
-
ストアに最適なルーティングを表示するには、Get-STFStoreRegisteredOptimalLaunchGatewayを使用します。