vGPU-enabledを有効にしたXenDesktopマシンのプロビジョニング
要件
- NVIDIA GRID K1またはK2カード。
ヒント
XenServer/ESXハイパーバイザーがサポートする場合は、他のNVIDIAカードでも正常に機能することがあります(NVIDIA Tesla M60など)。XenServerホストで使用するvGPUカードは、PVSで認識されません。PVSは、テンプレートのvGPU設定を使用するのみで、これをXenDesktopセットアップウィザードによってプロビジョニングされたVMに反映します。
- XenServerのホストが可能でNVIDIA GRIDカードが装着されたサーバー。推奨ハードウェアについては、XenServerのシステム要件を参照してください。
- サポートされるハイパーバイザー:Citrix XenServer 6.2以降、またはvSphere 6.0 以降。
- ハイパーバイザー用NVIDIA GRID vGPUパッケージ。
- Windows 7(32ビットおよび64ビット)用のNVIDIAドライバー(http://www.nvidia.com/vGPUから入手できます)。
- お使いのXenDesktopリリースに対応するProvisioning Servicesリリース。Provisioning ServicesのXenDesktopセットアップウィザードは、XenDesktop Controllerのバージョンが正しくないと使用できません。
- Provisioning Services XenDesktopセットアップウィザードを使用してマシンをプロビジョニングするには、Provisioning Services 7.7以降およびXenDesktop 7.7以降を使用する必要があります。これより前の製品バージョンをお使いの場合、マシンのプロビジョニングは、手作業またはProvisioning Servicesのストリーム配信仮想マシンセットアップウィザードを使用してのみ行うことができます。
- XenServer用にvGPUを構成する方法については、「グラフィック処理のためのホストの準備」を参照してください。
- vSphere用にvGPUを構成する方法については、「HDX 3D Pro用レビュアーガイド」を参照してください。
注
仮想マシン(VM)カタログではXenDesktopによる電源管理がサポートされますが、物理マシンカタログではサポートされません。
プロビジョニング手順
マスター仮想マシンの準備
- vGPUが有効なマスター仮想マシンを準備します。
- NVIDIAドライバーをインストールします。
- マシンのオペレーティングシステムで、Active Directoryに参加します。
- Provisioning Servicesのターゲットデバイスソフトウェアをインストールします。
- Provisioning Servicesイメージ作成ウィザードを実行して、マスターvDiskイメージを作成します。XenDesktopセットアップウィザードを使用したマシンのプロビジョニングを予定している場合は、vDiskイメージを作成するときにターゲットデバイスオプティマイザーを選択する必要があります。選択しないと、仮想マシンが起動に失敗する場合があります。
テンプレート仮想マシンの準備
- マスター仮想マシンと同じプロパティを指定してテンプレート仮想マシンを作成します。書き込みキャッシュとして使用するハードドライブをテンプレート仮想マシンに割り当てます。
- テンプレート仮想マシンのMACアドレスを指定して、Provisioning Servicesデータベースでデバイスレコードを作成します。
- vDiskをテンプレート仮想マシンに割り当てて、デバイスがそのvDiskから起動するように設定します。
- 仮想マシンをPXE起動します。
- 書き込みキャッシュディスクをフォーマットします。
XenDesktop Virtual Desktop Agentのインストール
- Provisioning Servicesコンソールを使用して、vDiskのモードをプライベートイメージモードに設定します。
- XenDesktop Virtual Delivery Agent(VDA)をインストールします。このとき、XenDesktopサーバーを参照するように指定します。 注:または、vDiskイメージを作成する前にVDAとターゲットデバイスソフトウェアの両方をインストールすることもできます。どちらのインストール方法でも、フォーマット済みの書き込みキャッシュハードドライブを持つ新しいテンプレート仮想マシンが必要です。
- 仮想マシンを再起動してからシャットダウンします。
- 仮想マシンをテンプレートに変換します。
XenDesktop仮想マシンの作成
- Provisioning Servicesコンソールを使用して、vDiskのモードを標準イメージモードに設定します。
- 使用する書き込みキャッシュ方法を選択します。
- 以下のいずれかの方法でプロビジョニングします。
- Provisioning ServicesのXenDesktopセットアップウィザードを実行して仮想マシンをプロビジョニングします。この方法は、Provisioning Services 7.7以降、およびXenDesktop 7.7以降を使用している場合にのみ利用できます。
- Provisioning Servicesのストリーム配信仮想マシンセットアップウィザードを実行して仮想マシンをプロビジョニングします。
- デバイスのMACアドレスを使用してターゲットデバイスレコードを作成して仮想マシンを作成し、vDiskを仮想マシンに割り当ててからそのターゲットデバイスをActive Directoryに追加します。
XenDesktopマシンカタログの作成
マシンカタログの種類として物理サーバーまたは仮想/ブレードサーバーを選択するときに、長所や要件の違いについて考慮することが重要です。たとえば、仮想マシンのマシンカタログではXenDesktopによる電源管理がサポートされ、物理マシンのマシンカタログではサポートされません。
仮想およびブレードサーバーマシンカタログ
要件:
- XenDesktopでは、ホストレコードとしてvGPU仮想マシンをホストするXenServerのホストまたはリソースプールを指定する必要があります。
- ご使用のハイパーバイザーでの仮想マシン名、Provisioning Servicesデバイスコレクションでのデバイスレコード名、およびActive Directoryレコードがすべて一致している必要があります。
手順:
- XenDesktopのマシンカタログ作成ウィザードを起動して、[オペレーティングシステム]ページで[WindowsデスクトップOS]を選択します。
- [マシン管理] ページで、マシンの種類として [電源管理されているマシン] を選択します。
- マシンの展開方法として:[Citrix Provisioning Services(PVS)] を選択します。電源管理機能はXenDesktopにより提供されます。
- [ユーザーエクスペリエンス] には、[ユーザーがログオンするたびに異なるデスクトップにランダムに接続する] を選択します。
- デバイスコレクションのProvisioningサーバーのIPアドレスを入力します。
- すべてのデバイスのActive Directoryレコードが格納されているドメインとVDAのバージョンレベルを指定して、[接続]をクリックします。
- 表示されたProvisioning ServicesストラクチャですべてのvGPUデバイスを含んでいるProvisioning Servicesデバイスコレクションを選択して、[次へ]をクリックします。デバイスレコードは、専用のデバイスコレクションに格納されている必要があります。
- マシンカタログ名および説明を入力して、[完了] をクリックします。
物理マシンカタログ
要件:
デバイス名がProvisioning ServicesデバイスコレクションおよびActive Directoryに含まれている必要があります。注: XenDesktopホストレコードは必要ありません。また、仮想マシンレコード名はチェックされません。
手順:
- XenDesktopのマシンカタログ作成ウィザードを起動して、[オペレーティングシステム]ページで[WindowsデスクトップOS]を選択します。
- [マシン管理] ページで、マシンの種類として [電源管理されているマシン] を選択します。
- マシンの展開方法として:[Citrix Provisioning Services(PVS)] を選択します。電源管理機能はXenDesktopにより提供されます。
- [ユーザーエクスペリエンス] には、[ユーザーがログオンするたびに異なるデスクトップにランダムに接続する] を選択します。
- デバイスコレクションのProvisioningサーバーのIPアドレスを入力します。
- すべてのデバイスのActive Directoryレコードが格納されているドメインとVDAのバージョンレベルを指定して、[接続]をクリックします。
- 表示されたProvisioning ServicesストラクチャですべてのvGPUデバイスを含んでいるProvisioning Servicesデバイスコレクションを選択して、[次へ]をクリックします。デバイスレコードは、専用のデバイスコレクションに格納されている必要があります。
- マシンカタログ名および説明を入力して、[完了] をクリックします。
デリバリーグループの作成とマシンカタログとの関連付け
デリバリーグループの作成について詳しくは、XenDesktopドキュメントを参照してください。
PVSおよびXenDesktopクラウドの注意事項
クラウドDDCでマシンカタログを作成し、Provisioning Services(PVS)でカタログをPVSコレクションに追加して、これらのマシンを展開できます。PVSをクラウドDDCで使用する場合、PVSコレクションのすべてのマシンがActive Directory(AD)アカウントに割り当てられている必要があります。