Linux Virtual Delivery Agent 2110

HDX画面共有

概要

実験的な機能として、Linux VDAでは、仮想デスクトップの画面をほかの仮想デスクトップのセッションユーザーと共有することができます。

次の例では、画面を共有してほかの人の画面を表示する手順について説明します。

画面を共有する手順:

  1. 仮想デスクトップの通知領域で、画面共有アイコンをクリックし、[自分の画面を共有] を選択します。

    [自分の画面を共有]メニューを選択

  2. 表示される画面共有コードを右クリックし、[すべて選択] を選択し、右クリックして [コピー] を選択します。

    画面共有コードは、[自分の画面を共有] を選択するたびに変更されます。

    接続コードを選択

    接続コードをコピー

  3. コピーしたコードを、画面を共有するほかの仮想デスクトップ上のセッションユーザーと共有します。

  4. 閲覧者が画面を制御できるようにするには、[制御を渡す] を選択してから閲覧者の名前を選択します。制御を停止するには、閲覧者の名前をクリアします。

    制御を渡す

  5. 画面の共有を停止するには、[画面の共有を停止] を選択します。

    [画面の共有を停止]メニューを選択

ほかのユーザーの画面を表示する手順:

  1. 仮想デスクトップの通知領域で、画面共有アイコンをクリックし、[他のユーザーの画面を表示] を選択します。

    [他のユーザーの画面を表示]メニューを選択

  2. 表示する画面の接続コードを入力し、[接続] をクリックします。

    接続コードを入力する

  3. 画面共有者がリクエストを受け入れるのを待ちます。例:

    画面共有を承認または拒否する

  4. 画面共有者が [OK] をクリックしてリクエストを受け入れると、共有画面がDesktop Viewerに表示されます。

    共有画面を表示する

  5. 共有画面の制御をリクエストするには、左上隅にあるマウスアイコンをクリックします。

    共有画面の制御をリクエストする

  6. ディスプレイの拡大縮小を無効にしたり、ウィンドウサイズに拡大したりするには、マウスアイコンの横にあるアイコンをクリックします。

    ウィンドウの拡大縮小

構成

デフォルトでは、画面共有機能は無効になっています。有効にするには、次の設定を完了します:

ヒント:

ポート7510〜7525は、試験段階のHDX画面共有機能を使用するために開いています。2112リリース以降、完全にサポートされているHDX画面共有のためにポート52525〜52625が開いています。

  1. Delivery ControllerのCitrixポリシーでグラフィックス状態インジケーターを有効にします。

  2. 次のコマンドを実行して、Linux VDAで画面共有を有効にします:

    sudo /opt/Citrix/VDA/bin/ctxreg update -k "HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Citrix\Thinwire" -v "EnableScreenSharing" -d "0x00000001"
    <!--NeedCopy-->
    
  3. (オプション)GNOMEとともにインストールされたRHEL 8.xを使用している場合は、GNOMEシェルと互換性のある拡張機能をインストールして、AppIndicatorサポートを有効にします:

    1. gnome-shell --versionコマンドを実行して、GNOMEシェルのバージョンを確認します。

    2. https://extensions.gnome.org/extension/615/appindicator-supportからGNOMEシェルと互換性のある拡張機能をダウンロードします。たとえば、シェルのバージョンが3.28の場合、拡張機能のバージョンとして24または26を選択できます。

      GNOMEシェルの拡張機能

    3. ダウンロードしたパッケージを展開します。パッケージ内のmetadata.jsonファイルの 「uuid」 値がappindicatorsupport@rgcjonas.gmail.comに設定されていることを確認します。

    4. mvコマンドを実行して、appindicatorsupport@rgcjonas.gmail.comのディレクトリを/usr/share/gnome-shell/extensions/配下の場所に移動します。

    5. chmod a+r metadata.jsonコマンドを実行して、metadata.jsonファイルをほかのユーザーが読み取れるようにします。

      ヒント:

      デフォルトでは、appindicatorsupport@rgcjonas.gmail.comディレクトリのmetadata.jsonファイルはルートユーザーのみが読み取ることができます。画面共有をサポートするには、metadata.jsonファイルをほかのユーザーも読み取れるようにします。

    6. GNOME Tweaksをインストールします。

    7. デスクトップ環境では、Alt+F2rEnterキーを順番に押すか、killall -SIGQUIT gnome-shellコマンドを実行して、GNOMEシェルを再読み込みします。

    8. デスクトップ環境で、GNOME Tweaksを実行してから、Tweaksツールで [KStatusNotifierItem/AppIndicator Support] を有効にします。

  4. (オプション)GNOMEとともにインストールされたDebian 10を使用している場合は、次の手順を実行してGNOMEシステムトレイアイコンをインストールして有効にします:

    1. sudo apt install gnome-shell-extension-appindicatorコマンドを実行します。GNOMEで拡張機能を表示するには、ログアウトしてから再度ログインする必要がある場合があります。

    2. [Activities] 画面でTweaksを検索します。

    3. Tweaksツールで [Extensions] を選択します。

    4. [Kstatusnotifieritem/appindicator support] を有効にします。

      Tweaks

制限事項

  • 画面共有機能では、H.265ビデオコーデックはサポートされていません。

  • 画面共有機能は、アプリセッションでは使用できません。

HDX画面共有